中国の批判に対する米メディアの一刀両断

中国の処理水放出に対する非難

日本の福島第1原発からの処理水の海洋放出が先週始まりましたが、中国政府はこれを「核汚染水の海洋放出」と非難し、日本の水産物輸入を全面停止しました。これに対し、米ニュースメディアは「民主的な法治国家の環境基準よりも中国共産党を信じるのは愚かなこと」と厳しく批判しています。

日本の環境省の発表

日本の環境省は、処理水海洋放出が開始された翌日に、福島第1原発周辺の海水を分析しました。その結果、放射性物質トリチウムの濃度は、全ての地点で検出限界値を下回ったと発表されました。また、放射性物質の一つであるセシウム137などについても、検出限界値を下回る結果となりました。環境省は今後も毎週分析を行い、監視を続ける予定です。

国際原子力機関（IAEA）の分析結果

国際原子力機関（IAEA）も独自に分析を行い、放出の基準を大きく下回っていることを確認しました。IAEAのグロッシ事務局長は、「IAEAが公表したデータは世界の人々の安心に繋がっている」と強調しました。IAEAは7月の包括報告書で、福島第1原発の処理水海洋放出が国際安全基準に合致していると結論付けています。

中国政府の非難と措置

一方、中国外務省の報道官は海洋放出の開始日に、「日本政府は国際社会の強い疑問や反対を無視し、一方的に核汚染水の海洋放出を強行しました。中国はこれに断固として反対し、強烈な非難を表明します」と述べました。中国は日本からの水産物の輸入を全面禁止し、さらに食品業界の経営者に対して、日本の水産物の加工や調理、販売を禁じる措置を発表しました。