怪しい“札束”と“数珠”による被害
取材班が向かったのは、人気の観光地である東京・台東区の「上野東照宮」。ここでも外国人観光客が被害に遭うようになったという。
神社の関係者によると、偽の僧侶はアジア系の男性で、オレンジ色の法衣と白い帽子を着用しているとのことです。
彼らは光り輝く金色の胡散臭い“札束”と“数珠”を売り、それを買えば上野東照宮の修理費になると嘘をついて、外国人観光客から1万円をだまし取ったそうです。
上野東照宮の禰宜である嵯峨まきさんは、「神社の名前を使っている詐欺行為には非常に腹立たしく思いますね」とコメントしました。
そして、カメラの前に現れた偽の僧侶。彼はオレンジ色の法衣に身を包み、白い帽子を被っていました。彼は人目を避けながら外国人観光客に声をかけ、お金を受け取りました。
外国人観光客たちは彼を本物の僧侶だと信じていたのです。
外国人観光客:
彼は僧侶だよ。彼からこれを買ったんだ。
彼らの手には、偽の僧侶から売りつけられた金色の札束と数珠がありました。
偽者であることを外国人観光客に伝えると…
外国人観光客:
偽者?全部詐欺?まんまと騙された…。
複数の偽の僧侶!? 直撃取材に“逃走”
さらに取材を進めると、偽の僧侶は一人ではなく、複数いることが明らかになりました。
この日、外国人観光客に声をかけていたのは紺色の法衣を着た女性でしたが、すぐ近くにもう一人の女性がいました。
偽の僧侶たちは2~3人のグループを作り、一緒に行動し、数珠などを売りつけていたと考えられます。
彼らについて私たちは直撃取材を行いました。
取材スタッフ:
どこから来たんですか?中国人ですか?
偽の僧侶の女性:
違います。
取材スタッフ:
タイ人ですか?
偽の僧侶の女性:
はい。
女性はタイから来たと答えました。さらに、日本語でこう続けました。
偽の僧侶の女性:
ちょっと分かんないです。日本に住んでいません…。
私たちは彼女にさらに話を聞こうとしましたが、彼女は都内の駅に逃げ込んでしまいました。その後、トイレで私服に着替えて姿を消しました。上野東照宮では、境内の巡回や注意喚起も行っています。
[情報元]日本ニュース24時間