「日本の化粧品買わないで」“処理水放出”で美容業界に飛び火? 中国インフルエンサーが避ける事例も

日本の化粧品に対する中国の反応

日本の福島第一原発からの処理水の海洋放出により、中国では日本からの水産物の輸入を全面停止するなど、波紋が広がっています。

一方、ANN上海支局の高橋大作支局長によれば、影響を受けているのは海産物だけではありません。

「日本産の化粧品は本当に中国でも人気で、たくさん売れています。ただ、今SNSには日本産の化粧品を買わないよう呼びかけるような投稿が出てきています。中国版Instagramといわれる『小紅書(Red)』というアプリが若者によく使われているのですが、投稿にずらっと日本の化粧品ブランドを書いて『これは買わないで』と呼びかけている投稿があります」

日本の化粧品とライブ通販

中国市場では、日本の化粧品がライブ通販と呼ばれる手法によって売り上げを伸ばしてきました。高橋支局長によれば、「中国市場における化粧品の半分以上がライブ通販で売れている」とのことです。

しかし、実際にライブ通販を行うインフルエンサーの中には、日本産の商品の紹介を嫌がる人も増えています。日本産の商品を紹介すると、コメント欄が荒れるため、商品に悪い評価が付けられてしまうこともあります。自身に対する悪い評価を避けるため、日本産の商品を避ける傾向が出てきているそうです。

化粧品と福島第一原発の処理水の関係性は薄いですが、処理水問題から日本全体を敵視する動きが急速に拡大しています。山口代表の中国訪問延期や、日中友好事業のキャンセルもその影響です。日中関係の雪どけの雰囲気も一気に冷や水を浴びる状況となっています。

一部の人々の発信によって、悪い意味での炎上が引き起こされることもあります。冷静で大人な対応が、私たちを守るために最も重要であり、日本の強さを見せる方法だと考えます。

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