在日クルド人と日本人の葛藤が深まる
埼玉県川口市内で、在日クルド人と地元住民の間でトラブルが頻発しています。外国人との共生において、言葉や文化の壁は大きな問題ですが、在日クルド人の場合、さらに困難な壁が存在します。彼らの一部は難民申請中であり、住民票なども存在しない「不法滞在」の状態が続いているため、トラブル解決には身元の確認が難しいのです。警察の介入も困難であり、住民が困り果てているケースが増えています。
弱者が苦しむ現状
川口市北部の２階建てアパートでは、クルド人解体業者が２階の３部屋を借り、クルド人の家族が次々に入居しました。子供たちもいると思われますが、具体的な世帯数や人数は不明です。
１階に住む７０代の女性は、連日深夜に騒ぐ大勢の人たちの声に悩まされました。我慢ならず警察を呼ぶと、男性から日本語で侮辱されました。「ババア出てけ。あなたが出てくれば、私が入る。もっと騒ぎ立ててやる」と脅されたそうです。
近隣に住む女性の親族は、「警察は早く来てくれますが、民事のために通訳機を使って注意を促すだけです。住んでいる人の正体が不明なため、なおさら不安です。一緒に住む姉は障害を持っており、精神的にも安定していません」と述べています。市や市議会も仲裁に入った事案ですが、解決の見込みは立っていないようです。
地元の不動産業者によると、契約上は正規の在留許可を持つ外国人の名前でも、実際に入居するのは別の人物となるケースが後を絶ちません。さらに「彼らが住むのは古くて安い物件が多く、生活保護を受けている日本人の弱者が追い詰められています。同様の問題は最近よく聞かれます」と述べています。
法的措置も効果が見られず
川口市の人口は約60万人で、そのうち外国人は6.5%を占めており、その中にはトルコ国籍の人々が約1,200人いるとされています。その中でも、多くがクルド人とされていますが、実際の人数は2,000人以上とも言われています。
行政も彼らの実態把握が困難な理由は、正規の在留期間が終了しているにもかかわらず、自国での差別や迫害を理由に難民申請をしている人が多いからです。
申請中の場合、一定期間の在留資格が認められることもありますが、収容施設からの一時的な仮放免の立場である場合、氏名や住所が居住地の行政に報告されないことも多く、住民票や在留カードも存在しません。そのため、問題が発生しても相手の素性が把握できないという不安を抱える住民は少なくありません。
「言葉の壁はもちろんのこと、彼らが姿を消したら泣き寝入りするしかないんです」と、川口市に隣接する越谷市に住む50代の男性は話しています。この男性は、クルド人の解体業者に貸した農地の明け渡しを求め、さいたま地方裁判所支部に仮処分を申請しました。
農地は令和元年に3年契約で貸されましたが、ほとんどの賃料が支払われませんでした。昨年は畳の焼却などが原因とみられる火災が2度発生し、警察官が事情を聴こうとしても、「暖を取っていただけ」と拒否されたそうです。
さらに、地中に廃材などが勝手に埋められていたことも判明しました。裁判に進むことになりましたが、業者は話し合いの場に現れることなく、すでに別の場所に移ってしまったとのことです。業者のトラックは現在も農地の脇の歩道に放置されたままです。
警察官に対する挑発
川口市内の60代の男性は半年前、自宅に乗用車が突っ込み、塀が大破してしまいました。隣の集合住宅に住むクルド人らが乗り継いで使用していた車でした。
しかし、警察に届け出ても「運転者を特定できない」とされ、捜査は未解決のままで終わってしまいました。また、警察の調査によると、車の名義は宇都宮市の女性でしたが、名義変更せずに千葉県の人物に売却され、さらに外国籍の人物に転売されていたそうです。
男性は「運転手も名義もわからない限り、請求することもできません。自宅の保険で修理することができましたが、もし人身事故だったらと思うとぞっとします」と話しています。
同市内では、クルド人の運転するトラックの過積載やあおり運転なども問題化しています。令和３年にはクルド人少年の運転するトラックによる死亡ひき逃げ事故も発生し、住民や市議会から警察への取り締まり強化が求められていますが、「適切に対処している」という回答しか得られていません。
最近、クルド人男性が、警察官に対して挑発する様子を自身の交流サイトに公開し、話題となりました。警察側は謙虚な態度を示していましたが、男性は日本語で挑発的な言葉を叫んでいました。しかし、逮捕されることはありませんでした。
「バカか。在留カードを見せるつもりはない。持っているけど、見せないって決めてる。知るか！」と言っていました。
※本記事の内容は、埼玉県川口市において在日クルド人と地元住民の間で発生しているトラブルに関する報道です。
Source link: 日本ニュース24時間
