マリャル国防次官の発表によると
ウクライナ軍が複数の地点でロシアの第1防衛線を突破したと、ウクライナのマリャル国防次官が1日に発表しました。これに関して、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官も同日の記者会見で「ウクライナ軍が過去72時間に南部ザポロジエ州で注目すべき進展を遂げた」と述べました。
マリャル氏の発言
マリャル氏はテレビ放送で前線の複数箇所で攻勢をかけていると述べ、「いくつかの地域では第1(防衛)線が突破された」と語りました。8月31日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州のベルボベ村西端で、ロシアの第1防衛線を突破したと報じていました。
カービー氏のコメント
カービー氏は米メディアの報道を追認し、「第2防衛線への攻撃でも一定の成功を収めている」との見方を示しました。
ロシアの強固な防衛線
ロシアは地雷原や対戦車用の障害物など、強固な防衛線を築いています。また、無人機による砲撃や空挺部隊の増強も行っていると予想されます。カービー氏は南進するウクライナ軍について「まだ厳しい戦いが待ち受けている」と指摘しました。
反攻の目標
ウクライナの反攻は6月上旬に始まり、アゾフ海まで南下して露軍占領地域を東西に分断し、露軍の補給路を断つことを目指しています。もしベルボベを突破できれば、アゾフ海に面する港湾都市ベルジャンスクへと道が開けます。また、ウクライナ軍は8月末に奪還を発表した同州のロボティネ集落に南進し、要衝トクマクの奪取も狙っているようです。
※参考記事: 日本ニュース24時間