港区立中学、修学旅行先が「シンガポール」に 一人当たりの税金負担は約50万円

区民の意見分かれる

港区は、来年度に区立中学校3年生約760人の修学旅行先を「シンガポール」にすることを発表しました。この決定には賛否の声が上がっています。

区内在住の男性の意見

「僕は京都や奈良に行ったことがありますが、昔の神社や歴史的な場所を学ぶ意味もあるので、国内から始めるべきだと思います。中学生のうちに国内を学ぶことも重要ですね。」

区内在住の母親の意見

「私の娘はまさに公立小学校1年生で、中学受験について考えていました。区立の中学校も語学教育に力を入れるとのことで、区立中学への進学の可能性が高まりました。ニュースを見せたら、夫は『もう中学も区立で』と言いました。」

港区は、2007年から国際教育に力を入れており、修学旅行先を海外にすることはその集大成と言えます。シンガポールを選んだ理由としては、「英語を活用した体験ができ、時差が少なく治安が安定している」などが挙げられます。

旅行費用に賛否

港区は各家庭に約7万円以下の負担を求めており、それを超える費用は区が負担します。そのため、一人当たりの税金負担は約50万円です。この費用について、住民たちの意見は分かれています。

一人の母親の意見

「子供たちが使ってくれるのなら、税金を使ってもいいと思います。親としてはありがたいですし、支払っている側としても子供たちに使われるのなら問題ありません。」

区内在住の女性の意見

「区立中学に進む人が減っていると聞くので、税金を使う方法としてはいいと思います。公平性も考えると、この使い方はいいのではないでしょうか。」

一方、私立中学に通う保護者からは以下のような意見が出ています。

一人の父親の意見

「私立の学校に通っている子供にも同様の支援があれば納得できると思います。親の収入に応じて負担が変わるようにすると、公平性が保たれると思います。」

その一方で、以下のような意見もあります。

一人の息子の意見

「先進的な試みではないかと思います。予算のやりくりがうまくいけば問題ありません。」

港区の取り組みについて教育評論家の石川幸夫氏は、「異文化に触れることは非常に意味のあることですが、自治体によって修学旅行先が異なることで地域間の格差や子供たちの劣等感が生じるおそれもある」と指摘しています。

※この記事は日本ニュース24時間の一部です。

※参照元:Yahoo!ニュース