日本ニュース24時間
希望のグレードと異なる車を買わされそうに
ビッグモーターでの車購入には問題がありました。消費者庁によると、2022年度には約1500件の相談が寄せられました。そのうち約9割が車の購入や売却に関するものでした。勧誘の強引さや高額なキャンセル料などが問題とされています。
FNNはビッグモーターでの車購入トラブルについて新たな証言を入手しました。ビッグモーターを利用しようとしたAさんは、希望する車のグレードとは異なる車を購入させられそうになりました。
Aさんはビッグモーターで国産車の購入を予定しており、最高グレードである「RS Advance」というクラスの車を希望していました。担当者からも「最高クラス」と説明され、契約を結び頭金を支払いました。
しかし納車直前になってAさんは異変に気付きました。以下は、その時のビッグモーターとのやり取りを録音した内容です。
Aさん:
契約書を見た時に、グレードが「S」になってるんですけど。
ビッグモーター担当:
いや、えっと「RS」クラウンで間違いないですよ。
Aさん:
でも、「S」と書かれてるんです。
契約書には7段階のグレードが記載されており、その中でAさんが購入しようとしていた車のグレードは最下位から2番目の「S」クラスでした。したがって、Aさんが希望していたグレードとは5段階も違っていました。
ビッグモーターの担当者は途中で何かに気づいたような声を出しました。
Aさん:
これは契約書が間違っているのか、説明が間違っているのか。
ビッグモーター担当:
ええっと…契約書のグレードが「S」になっている、と?
Aさん:
はい。
ビッグモーター担当:
はい、ええっと…そうですね。ええっと…購入したクラウンに関しては、グレードは「S」になりますけれども……。
Aさん:
いや、「RS」と言ってましたよね、グレード。
ビッグモーター担当:
グレードは、ずっとSだと思っていました。
結局、Aさんは車の購入を断念しました。「車の納期に合わせて、家族でドライブする予定を立てていた。結局そういうことがあったので、ドライブもできなくなった」と話しています。
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