ビッグモーター保険金不正請求問題で損保ジャパン白川社長が“辞任”表明

損保ジャパン白川社長、ビッグモーター問題の影響で辞任を表明

損保ジャパン白川社長が保険金不正請求問題を受けて辞任を発表

損保ジャパンの白川儀一社長は、中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求問題に関連して、8日に都内で会見を開き、辞任を表明しました。

損保ジャパン会見

白川社長は、ビッグモーターの不正行為の可能性を認識した上で、他の大手損保会社とは異なり取引を再開した理由について、「被害の広がりを防ぐために疑義を追及する時間をかけるよりも、今後の被害を最小限に抑えるために厳しい再発防止策を条件に、(損保ジャパンの契約者による事故で壊れた車の)入庫再開をすることが、今後のお客様と当社にとってもベターだと判断した」と述べました。

さらに、「損保会社3社を代表して疑義を追及してきたため、競合他社との取引が大幅に減ることを懸念していたことも事実です」と白川社長は述べ、ビッグモーターとの取引再開の決定について認めました。

白川社長によれば、損保ジャパンとビッグモーターの取引は1988年に始まり、その後、両社の関係はさらに深まり、2022年度末の保険料はビッグモーターの取扱総額の60%にあたる120億円にまで上昇しました。

また、白川社長は一部でビッグモーターを「クロ」と表現したことがあると認めましたが、不正行為は内部告発のあった一部に限られており、「組織的・広域的な不正行為が横行しているという認識は持っていませんでした」と説明しました。

一方、会見に同席したSOMPOホールディングスの桜田謙悟会長は、ビッグモーターの会見を見た感想として、「なぜこのような会社との取引を進めたのか、非常に遺憾だ」と述べる場面もありました。

経済部より

ソースリンク:日本ニュース24時間