海上哨戒機不足に悩むアルゼンチン、ノルウェーから中古P-3Cを4機購入

アルゼンチンは、排他的経済水域の監視や保護に不可欠な海上哨戒機の不足に悩んでいました。しかし、最新の情報によると、アルゼンチンはノルウェーから中古のP-3Cを4機購入することで合意したとのことです。

最初の2機は10月上旬までにアルゼンチンへ到着

アルゼンチンは、米国との交渉により、老朽化したP-3Bを更新するために中古のP-3Cを購入することを承認されていました。しかし、改修費用が予算の限界を超えたため、P-3Bの改修は断念せざるを得ませんでした。そのため、まだ飛行可能な状態のP-3Bは1機もなく、海上哨戒機の不足を解消するためにS-2Tの現役復帰も計画されているようです。

アルゼンチン海軍のP-3B
出典:Martin.Otero/CC BY 2.5 アルゼンチン海軍のP-3B

これに加えて、アルゼンチンはP-8Aを導入したノルウェーに協力を依頼し、余剰となるP-3Cの購入協議を開始していました。そして、ついに両国が6,700万ドルで4機の中古P-3Cの売買合意に至ったようです。最初の2機は10月上旬までにアルゼンチンへ到着する予定です。

ノルウェー空軍の中古P-3C、アルゼンチンに活躍が期待される

ノルウェー空軍の中古P-3Cは、2009年から2016年にかけて寿命延長と近代改修が行われています。そのため、腐食していた主翼や水平尾翼の部品は新しいものに交換され、ミッションシステムも最新のものにアップグレードされています。これにより、アルゼンチンの排他的経済水域の監視、管理、保護の強化に役立つことが期待されています。

最新情報をチェック!

アルゼンチンは引き続き代替機の模索も続けており、デンマークからF-16の取得も検討しているようです。バイデン政権が売却を通知する可能性もあるようですので、最新情報にご注目ください。

※アイキャッチ画像の出典:Mark Harki/CC BY 2.0

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