先日の会見により、ジャニーズ事務所が直面している問題がCM業界に大きな影響を及ぼしていることは容易に想像できるだろう。ジャニーズタレントと契約している企業は、いわゆる「ナショナルブランド」であり、海外とのビジネスも多い。そのため、日本的な温情や「タレントに罪はない」といった考えは通じないということを知っているはずである。
ジャニーズタレントがCM出演する企業の一覧
ジャニー喜多川氏による性的加害問題は、テレビ局の編成関係者にも大きな悩みとなっている。特に外資系企業や外資の流れを組む企業は対応が厳しく、日本マクドナルドは木村拓哉のCM契約を終了させることになった。花王も最初は井ノ原快彦らのCM起用を継続する方針であったが、消費者からの抵抗に遭い、急遽起用を中止することになった。このような流れは止まることがないだろう。
ジャニーズタレントがCMから離れるということは、当然ながらテレビのキャスティングにも影響を及ぼす。
テレビ局によれば、「10月期のキャスティングは既に決まっているため、急な変更は難しいが、来年以降のキャスティングでは、ジャニーズタレントが壊滅状態となるだろう」とのことである。
ジャニーズタレントはテレビだけでなく、ラジオ番組のレギュラーも多く持っている。そのため、ラジオ番組でもスポンサーが離れる可能性がある。一方、演劇界ではジャニーズタレントの主演舞台が上演されており、ファンにとっては楽しみな公演だ。しかし、来年以降の日程を組むためにも、ジャニーズ事務所が早急に対応する必要があると業界関係者は指摘している。
この問題に対しては、ジャニーズ事務所が社名の変更や被害補償を行うなど、根本的な解決策を打たなければならない。小手先の対策では問題が解決することはないだろう。（業界ウォッチャーX）
ソースリンク: 日本ニュース24時間
