その気さくな雰囲気や目を引くファッションセンスでオランダ国民から高い人気を誇る、オランダ王室マキシマ王妃。かつて金融機関でバリバリ働いていた時のことから、結婚への障壁まで、ここでは、2025年5月17日54歳を迎えたマキシマ王妃について改めておさらいしたい。
アルゼンチンで誕生。父親の過去が結婚の障壁に
1971年5月17日、アルゼンチンのブエノスアイレスで誕生したマキシマ王妃。
裕福な農場経営者だった父親ホルヘ・オラシオ・ソレギエタ(写真右)は、1970年代に反体制派ヘの拷問や殺害、拉致を行っていたビデラ政権の下で農林大臣を務めた著名な政治家だった。そのため、その娘であるマキシマ(当時、写真中央前)がオランダ王室のウィレム=アレクサンダー皇太子(当時)と結婚することには反対の声が多く、論争にまで発展。州議会まで関与し調査が行われ、マキシマの父親は直接関与していなかったとの結論が下されたことから、遂に結婚することができたという経緯がある。
マキシマ王妃は、兄弟が2人に妹が1人おり、3人の異母姉妹とともにブエノスアイレスで幼少時代を過ごした。
アカデミックな背景あり。金融機関で働くキャリアウーマンだった
英国式ノースランズ学校で教育を受け、1988年にバイリンガルのバカロレア資格を取得し、母国語であるスペイン語と英語を流暢に話した(その後、日常会話程度のフランス語だけでなく、オランダ語も話せるようになり、マルチリンガルに)。
アルゼンチン・カトリック大学に進学し、1995年に経済学の学位を取得して卒業。大学在学中、神学の授業で「女性は男性に仕えるべきだ」と発言した神父に反論し、「では私は一体なぜ勉強しているのですか」と反論して、その授業から外されるというパワフルなエピソードも。卒業後、ブエノスアイレスで短期間働いた後、米国に移住。NYの金融機関 HSBCでラテンアメリカ機関販売担当副社長を務めた後、ドイツ銀行では機関販売担当を務めるなど金融業界で計10年以上バリバリ働いてきた。
ロイヤルきってのファッショニスタ! 最もお洒落なロイヤルの1人
英国王室キャサリン妃やスペイン王室レティシア王妃などと並んで、ヨーロッパの王室の中でも最もお洒落なロイヤルメンバーの1人と称されることも。
特にマキシマ王妃のファッションの特徴は“色使い”。色とりどりのカラフルなファッションは、故エリザベス女王以来の大胆な色使いであるとも言われている。さらに、奇抜なシルエットや構築的ラインにも全く抵抗がないのが特徴とも。