ウクライナ軍司令官、泥濘期が訪れても歩兵中心の攻勢に大きな影響はない

ウクライナ軍は反攻作戦を続ける決意を示しており、ゼレンスキー大統領やタルナフスキー准将は泥濘期(春の雪解けや秋の長雨による道路の通行不可能状態)が攻勢に大きな影響を及ぼさないとの見方を示しています。ウクライナ軍司令官は、最大の突破口はまだ到来していないと語りました。

反攻作戦を成功させるためには最低でもトクマクに到達しなければならない

ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が休戦を求めていると指摘しながらも、反攻作戦を緩めるつもりはないと述べました。ウクライナ軍司令官のタルナフスキー准将も同様に、最大の突破口はこれからだと言います。

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出典:GoogleMap ザポリージャ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

タルナフスキー准将は、昨年のヘルソン反撃を指揮し、現在はタブリア作戦軍の司令官として南部の反攻作戦に参加しています。彼は、秋から冬にかけての天候は作戦上の障害になりうるとしながらも、歩兵部隊は少人数編成で前進しているため、泥濘期の影響を大きくは考えていないと述べました。

また、彼は反攻作戦の推移についても言及し、最大の突破口はトクマク以降に訪れるだろうと述べました。現在のロシア軍は防衛ラインに依存しており、特にスロヴィキン・ラインが問題視されています。しかし、ウクライナ軍は森林ゾーンや地雷原を乗り越えて進軍する必要があります。

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出典:3-тя окрема штурмова бригада

ウクライナ軍とロシア軍の戦いは、森林ゾーンを巡る戦いであり、森林ゾーンは陣地化されています。このため、ウクライナ軍は徒歩で1つずつ敵を排除しなければなりません。反攻作戦は時間がかかるものであり、精神的なタフさと忍耐力が必要です。

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出典:UNITED24 MEDIA

しかし、泥濘期はウクライナ軍の歩兵部隊や砲兵装備にとって致命的な障害ではありません。ロシア軍が冬季攻勢でバフムートを制圧したからといって、ウクライナ軍が同じことを成し遂げることができない理由はありません。反攻作戦は止まることなく継続されるでしょう。

関連記事とウクライナ支援について

ポーランドの首相は、ウクライナへの武器支援を行っていることを明言し、ゼレンスキー大統領に対してポーランド人を侮辱する発言を二度としないよう求めました。ポーランドのウクライナに対する感情はまだ落ち着いていないようです。

訪米中のゼレンスキー大統領は、バフムートを含む3つの主要都市の解放を明言し、ウクライナ軍司令官はロシア軍は防衛ラインが突破されないと信じていたと述べました。また、ドゥダ大統領も武器支援を停止したという報道を否定し、ポーランドの名誉を守ることが共和国政府の責務であると述べました。

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出典:PRESIDENT OF UKRAINE

ウクライナの戦場では砲兵とクラスター砲弾が効果的だと言われています。ウクライナ軍は歩兵部隊と砲兵装備、そして無人機を駆使して攻撃を行っています。

以上がウクライナ軍司令官の発言に基づく最新の情報です。引き続き、ウクライナの戦況に注目し、支援を続けましょう。

ソース:日本ニュース24時間