トヨタが「EV競争に勝たないと産業弱体化」という懸念を持つ識者たち

TBS放送センター

日本の自動車メーカーに対して、EV(電気自動車)に注力するよう進言する声が上がっています。毎日新聞の元村有希子論説委員は、日本がEVの後進国とされる中国メーカーが新車を投入したことを受けて、この問題について議論するためにTBS系「サンデーモーニング」に登場しました。

日本の自動車メーカーの立場

関口宏さんから「日本はEVの普及が遅れているのでしょうか?」との質問が投げかけられました。元村氏は、日本がまだまだ「エンジンで動く」車の大国であると説明しました。EVについては「電気で動く、ほぼ家電のようなものと考えてもいいでしょう」と述べました。そして「日本は自動車を作って輸出するという成功体験に縛られすぎたのではないか。成功体験を否定せずに新しい分野に進出することの遅れが生じてしまったのではないか」と分析しました。

中国EVメーカーの日本進出と心配事

中国EVメーカーが日本市場に進出することは、かつて日本の自動車メーカーが1970年代から1980年代にアメリカ市場に進出したことを連想させます。元村氏は、「トヨタをはじめとして『ハイブリッドがいい』という考え方を一時保留しても、EV競争に勝たないと産業そのものが弱体化してしまうというような心配がありますね」と指摘しました。

未触れの問題点

元村氏の話の中で触れられなかったポイントもあります。例えば、水素エンジンや燃料電池車(FCV)についての言及はありませんでした。また、EVの普及による電力需要の増加や充電スタンドの拡充、さらには老朽化したバッテリーの廃棄問題についての言及もありませんでした。

この議論はまだ続くでしょう。日本の自動車メーカーはEV競争にどのように対応していくのでしょうか。これからの展開に注目です。

日本ニュース24時間からのソースリンク: https://news.yahoo.co.jp/articles/52a8cb88d3fbec40a3dda2b9a128c4c5f9ad688f