国旗どこに掲げる 議長席?入り口? 東京・町田市議会、請願採択で態度一転


議場入り口付近に設置された国旗=町田市議会(植木裕香子撮影)
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 議場の入り口に掲げられた国旗を、議長席の後ろの高い位置に移すよう求める請願が市民から提出され、東京都町田市の市議会は請願をいったん採択したにもかかわらず、議会内の事情で、国旗をそのままにしていることが、波紋を呼んでいる。請願採択を覆す形になっており、提出した男性市民は「納得できない」と憤慨している。

 掲揚位置を議長席の後ろに移す請願は、同市在住で市民団体「日本の明日を考える会・町田」副会長の倉橋幸二さん(70)が昨年5月、市議会に提出した。倉橋さんは「他の自治体をみても、国を代表する国旗が議会高段の議長席背面に飾られるのは当たり前だ」と考えたという。

 請願は昨年8月27日、本会議で採決が行われ、議長を除く全市議35人のうち、自民、公明や保守系会派「保守の会」など計28人が賛成、採択された。

 ところが今年4月、市議会改革調査特別委員会で請願を具体的に実現する方法や手順を話し合う段階になり、改めて異論が出て、議論の結果、自公市議を含む過半数の委員が国旗の場所を変えないことに賛成。採択された内容は一転、実現が見送られた。

 背景にあるのは、国旗をめぐる議会内の根強い対立。ある共産市議は「国旗に対しさまざまな思いを抱いている人もいる。国旗掲揚を押しつけるのはよくない」と話す。こうした現実を踏まえ、対立が激化すると議場内に国旗を掲揚すること自体難しくなると考えた自民市議らが、実質的に賛否を変えた形だ。

 ある自民市議は「自民として請願内容に大筋で賛成だが、与野党間で冷静に議論を交わすのが難しい環境下では『現状維持』という妥協案でしか、議場内に国旗を残す方法が見いだせなかった」と話す。

 一方、市議会内で、いまも国旗を議長席後ろに移すよう求める「保守の会」代表の白川哲也市議は「市民の要望が記載された請願をいったん了承しながら、途中で覆すのは市民の意向を無視した行為。請願自体の意味がなくなる」と批判。請願を提出した倉橋さんは「腹が立つし、議論の経過が不可解。今後、議会に説明を求めても納得できなければ再度、請願を出すこともありうる」と話した。(植木裕香子)



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