東京都教育委員会が2024年度の教員採用選考結果を公表しました。その中で小学校の教員採用倍率が史上最低の1.1倍だったことが明らかになりました。同じく全体の採用倍率も初めて2倍を切る1.6倍となりました。これらの数字は、教員の質の低下や人手不足がさらに懸念される事態を示しています。
小学校での深刻な状況
特に深刻なのは小学校の教員採用です。2280人が受験し、そのうちの2009人が合格しました。受験者数は10年前の半分にまで減少しましたが、1学級の生徒数を減らす「35人学級」の導入などにより、採用数は増えました。合格者数は約1.6倍に増加しました。
新しい人材の掘り起こし
教員採用制度には、新しい人材を引き付けるための新しい試みもあります。例えば、教員免許を持たなくても受験できる社会人選考では、今回から応募年齢が「40歳以上」から「25歳以上」に引き下げられ、149人が受験しました。その中で88人が合格しました。また、教員経験者向けの「カムバック採用」には102人が受験し、83人が合格しました。
新たな取り組み
都教委は今後、「ペーパーティーチャー」向けの研修など新たな取り組みを予定しています。免許を持たずに合格した方にも、確実に免許取得をしてもらうために、教員に確実に教壇に立ってもらえるようアプローチを続けていくとのことです。
これらの結果を踏まえ、都教委は教員採用の質の向上に向けて取り組んでいくことが求められます。
(記事提供:日本ニュース24時間)
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