保育園から急な呼び出し…子をもたない社員が育児との両立を“疑似体験” 損保会社が研修開始「職場の協力不可欠」

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画像提供:FNNプライムオンライン

共働き世帯が増える中、子どもを育てる親が仕事との両立に直面しています。この問題を解決するため、あいおいニッセイ同和損害保険は「なりきり研修」という取り組みを始めました。

なりきり研修:仮想の育児体験

この研修は、子どものいない社員を対象に行われ、2週間にわたって育児を体験します。具体的には、保育園から急な呼び出しを受けるなどの状況を仮想的に経験します。

七里詩織さんは、今回「なりきり研修」を受けた社員の一人です。ある日、保育園の職員から電話があり、「お子さんが熱を出している」と伝えられました。その後、七里さんは会議が予定されていましたが、上司に業務を引き継ぐことにしました。

協力の重要性を実感

宮岸安弥子さん、人事部の担当者は「育児と仕事を両立するためには、本人だけでなく、周りの協力や理解が欠かせないものです。周囲の社員も、両立について理解を深めることが重要です」と話します。

あいおいニッセイでは、法律で定められている以上の短時間勤務など、育児と仕事の両立をサポートする制度を導入しています。しかし、職場の仲間からの協力がなければ、実現することはできません。

七里さんは「将来的には子供を持ちたいと考えているので、今回の研修で得た経験を活かし、業務のスケジュール管理や情報共有に努めることが大切です。私自身も、そのような状況になった場合には心がけていきたいです」と話します。

今後は、介護などの家族のサポートに関しても、研修の内容を広げていく予定です。

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