ABC特集:17歳のがん患者が仲間たちと闘病し、前向きな生き方を見つける

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高校入学直後に見つかった「悪性リンパ腫」

入学式から1週間足らずで、17歳の長井優太さんは「悪性リンパ腫」と診断されました。この病院は、大阪市鶴見区にある「TSURUMIこどもホスピス」という、日本初の民間こどもホスピスです。ここでは、病気と戦う子どもたちをサポートしています。最近、このホスピスで中高生向けのイベントが開催されました。その際、有名デザイナーが招かれ、日本酒のラベルデザインを行いました。

デザイナー:「全体のトーンに対して、この色は合わないという気がしてきたな」
デザイナー:「和のイメージが入ってきたものね」

【動画】【病気になっても前向きに】支え合うのは闘病仲間 がんと闘う17歳の挑戦【こどもホスピス】

長井優太さん(17)は、一昨年、デザインを専門的に学べる高校に入学しました。しかし、前の年から体の異変があり、目が腫れるなどの症状が出ていました。

優太さん:「小さなしこりができて、最初は風邪かなと思って全く気にしていませんでした。しかし、しこりがどんどん大きくなっていくのに気づき、これはまずいと思ったんです」

医師からの告知は、「悪性リンパ腫」でした。これは血液のがんです。

優太さんは、入学式からわずか1週間足らずで、楽しみにしていた高校生活を終えることになりました。独りぼっちで薬の副作用と戦い、体重が10キロ減りました。

優太さんの母:「意地っ張りなので、つらいと言わなかったんです。再発の疑いがあると言われ、優太も限界を迎えていました。ある日、食事がまったく取れずに苦しんでいたとき、突然、ベッドから飛び起きて叫び出したんです。彼はかなり精神的に疲れていたようで、こんなに悩んでいたのかと思いました」

闘病仲間が支えになる

9か月間の入院中、優太さんの支えとなったのは同じ病室にいた闘病仲間でした。

山本峻輝さん:「ゆうたー、早くこっちに来てー」

山本峻輝さんは、優太さんと同じ部屋で過ごしていました。峻輝さんは1歳年下で、中学3年生の時に脳の腫瘍が見つかり、3歳で失明しました。その後も手術を繰り返してきました。優太さんとの親友関係は、そう時間はかかりませんでした。

優太さん:「峻輝さんと話すことはいつもおもしろかったです。看護師さんからも『しゅんちゃーん』って可愛がられていました」

同じベッドでじゃれ合いながら、母親同士も仲良くなりました。退院後も家族で一緒に花火大会に行ったり、こどもホスピスでお泊まり会を開催したりしました。

優太さん:「9か月間一緒に過ごした仲間は、ただの友達ではないですね。新しい種類の仲間だと思います」

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