井ノ原氏の発言は「論点すり替え行為」斎藤幸平氏が指摘 “子供も見ている、落ち着いて”記者が拍手…ジャニーズ会見で違和感

ジャニーズ会見

こんにちは、みなさん。今回は、ジャニーズ事務所が開いた2度目の会見についてお伝えします。新会社の副社長に就任する井ノ原快彦氏のある発言がSNSで波紋を呼んでいるようです。専門家によれば、それは「論点すり替えの行為」だとのことです。

“子供も見ている”発言は「論点すり替え」

会見が終盤に差し掛かった2時間目の時、拍手が起こったことについて投稿されたコメントには、「なぜ拍手が起きたの?」「”子供も見てるから”って発言すごい違和感があった」と書かれていました。

井ノ原氏は、ヒートアップした記者たちに対して、「ちょっと一言いいですか。やはりあの、こういう会見の場は全国に生放送で伝わっておりまして、小さな子供たち、自分にも子供がいます。ジャニーズJr.の子たちもいますし、それこそ被害者の皆さんが自分たちのことでこんなに揉めているのかっていうのは僕は見せたくないので、できる限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたいって僕は思ってますので、どうか、どうか落ち着いて、お願いします」と呼びかけました。

井ノ原氏の発言に対して、一部の記者からは拍手が起こりました。しかし、SNS上では異論も相次ぎました。「あなたの事務所が隠してきた子どもに対する犯罪で大変なことになっているのに落ち着きましょうってすごい違和感」「子どもを盾にするなんて…」といった声が上がりました。

東京大学大学院総合文化研究科の斎藤幸平准教授も、井ノ原氏の発言に違和感を抱いたと述べています。斎藤氏によると、井ノ原氏がルールを破った側がルールを語り、子供への性加害をした会社が、「子供のため」という立場を出して相手を非難するというのは、典型的な「トーンポリシング」と呼ばれる、論点すり替えの行為だと指摘されています。

この会見は、294人もの記者が集まり、注目を浴びました。井ノ原氏は、焦る記者たちを何度もなだめるために、「落ち着いていきましょう」「1人1社1問という話があった以上、ちょっと皆さん冷静に」と話しました。また、「先ほどご質問されたのを僕も聞いちゃったんですよ」とユーモアを交えながら、スムーズな進行に協力しました。

斎藤氏は、「(会見を)2時間で制限したり、一問一答でそもそも聞きたいことをなかなかみんな聞けない、そういう状況を作り出しているのはジャニーズ側」と指摘し、「それにもかかわらず、’子供たちが見ているんですから’というような論点ずらしによって、あたかも一部の人たちが悪いかのような印象操作をするというのは非常に残念だった」と述べました。

ジャニーズの会見において、井ノ原氏の発言が物議を醸しています。論点すり替えの行為は避けるべきですし、特に子供たちが関わる問題では、大人たちの行動にも注意が必要ですね。

記事ソース:日本ニュース24時間