日本の車盗難事情―車体切断して海外へ持ち出す例も

日本ニュース24時間

盗難車のゆくえ

新しく購入したばかりの愛車が消えてしまった! このような状況に遭遇したことはありませんか? ダレノガレ明美さんも、別の話題でアルファードの盗難被害を報告しました。実際、警察庁の統計によると、2022年に発生した自動車盗難件数は5734件もあります。日本では、1台あたり15台の割合で車が盗まれている計算です。このような問題に対し、警察も防犯対策と取り締まりに力を入れています。

日本は「盗難車天国」? 巧妙化する手口とは

狙われる車は?

日本は「盗難車天国」とも言われています。その理由は、防犯対策が甘いこと、日本車が海外で人気があること、検挙されない割合が高いこと(2022年の全国平均検挙率は45.6%)、そして検挙されても量刑が軽いことなどが挙げられます。

盗難される車の年式のデータを見ると、2012年以前の車が45.6%で最も多く、2018年以降の新しい車も34.3%と多いです。盗難される車種では、「ランドクルーザー」(16.9%)が一番多く、次いで「プリウス」(10.6%)、そして「アルファード」(6.9%)や「レクサスLX」(5.9%)など、幅広い種類が狙われています。では、どのような手口が使われているのでしょうか? 専門家の吉田氏によると、次のような手法があります。

・CANインベーダー

CANインベーダー

「配線が多いと車が重くなってしまうため、最近の車は電源と通信線だけを使って軽量化されています。例えば、ハイビームやロービーム、ウインカーなどの制御は、2本の線(CAN)と電源のみで行われています。受信側のコンピューターがヘッドライトの下にあり、そのCANの線に接続することでドアロックの開閉やエンジンの起動が可能になります。このCANの線は、どこに接続しても同じ操作を行うことができるため、窃盗団がロシアなどで製造した機器を日本に輸入し、それを使って盗難車両を窃盗団に高額で売っているのです。手順さえわかれば、誰でも15分程度で盗難が可能です」と吉田氏は説明します。

これらの巧妙な手口に対抗するためには、さまざまな対策が必要です。日本では警察も防犯対策を強化し、取り締まりに力を入れていますが、車を所有する私たちも注意が必要です。防犯意識を高め、盗難に遭わないようにしましょう。

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