元NHK松本和也氏が会見「NGリスト」認める 前列記者2人を指名しなかった理由も告白

松本和也氏

ジャニーズ事務所の記者会見にて、司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏が驚きの発表を行いました。その内容とは、記者会見において存在していた「指名NGリスト」及び「指名OKリスト」についての告白です。松本氏は株式会社マツモトメソッドの代表として声明を発表しました。

指名リストの存在が明らかに

松本氏は声明の中で、「私の手元に記者の顔写真入りのリストがありました。スタッフから会見の30分前に渡され、リストには載っている記者やリポーターの方の座席も教えられました」と告白しました。この指名リストはFTIコンサルティングが作成したもので、松本氏はこれを参考に司会を進行していたと報じられました。

しかし、松本氏は具体的な指示があったわけではなく、「この順番でこの人に聞くように」といった指名方法は存在しなかったと述べています。彼は、2日前の打ち合わせで井ノ原さんたちから「指名NGはよくない」という意見を直接聞いたため、報道陣に対して公平に接したいという姿勢を持っていたのだと言います。そのため、会見が始まる前に指名リストを無視し、自身の判断で進行することを決めたのです。

制限された時間での司会進行

松本氏は会見の際に、時間的な制約があったため、多くの人に質問を受けてもらいたいと考え、以下の2つの原則を維持するよう努めました。

  1. 2時間という限られた時間で多くの人に質問してもらうため、一社一問の原則を守り、質疑を短くすること。
  2. 指名はできるだけ偏りのないようにすること。

具体的な指名ルールについては、記者席全体を9つのブロックに分け、一つのブロックで1人を指名したら、別のブロックに移るという方法を徹底しました。これにより、同じ属性(性別、年齢層など)の人々が続かないように工夫しました。

会見では、最前列に座っていた「Arc Times」の尾形聡彦氏や望月衣塑子氏から「指名されないのはおかしい、茶番だ」という声も上がりました。しかし、松本氏は彼らには指名しなかった理由を説明し、「質問が成立している場面があったため、最初の指名ルールに則って、二度と指名しないことにしました」と述べました。

また、指名されなかった他の報道陣に対しても、「指名できず申し訳ありません」と謝罪しました。松本氏は、偏りのない進行に努めるため、場面ごとに「前に指名した方とは違う属性の方を選ぶ」という基準で判断していたため、このような結果になったと語りました。

総括

松本氏は最後に、「厳しい質問を避けようという思いは全くなく、偏りのない進行を目指しました。厳しい質問をする人や、どの質問が厳しいのかも考えず、端的に進行することを目標にしていました。皆さんには理解していただけると嬉しいです」と語りました。

この会見により、記者会見における指名リストの存在が明らかになりました。松本和也氏は自身の裁量により、公正な進行を心掛けていたことがわかりました。今後の記者会見において、より透明性が求められるでしょう。

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