北朝鮮選手、アジア大会で韓国選手との記念撮影も握手も拒否

北朝鮮選手団が2022杭州アジア大会で、韓国側の報道陣に対して反感を示しました。女子サッカーの中継では、韓国チームを「傀儡(くぐつ)」と呼んだり、韓国選手との接触を避けたりする不適切な言動が目立ちました。

北朝鮮選手の行動に物議

北朝鮮は、5年ぶりの大規模な選手団を派遣し、世界新記録も出すなど、強国としての姿勢を見せました。しかし、韓国や日本に対してはスポーツ精神に反する態度を示しました。これにより大会のスローガンである「心が通じれば未来が開かれる」というメッセージからは程遠い印象を与えました。

握手や記念撮影の拒否

北朝鮮選手たちは競技中や表彰式の後も、韓国選手との握手や記念撮影を拒否する一面を見せました。例えば、柔道の男子73キロ級で韓国のカン・ホンチョル選手が北朝鮮のキム・チョルグァン選手に敗れた後、握手を求めたところ、キム・チョルグァン選手は握手を拒否し競技場を去りました。

また、射撃の10メートルランニングターゲット混合団体戦では、チョン・ユジンら韓国代表チームがメダルを獲得した際に記念撮影を行おうとしたが、北朝鮮選手たちは拒否しました。国際大会では、メダリスト全員が団体写真を撮影し、和合する姿を演出するのが通例ですが、北朝鮮選手たちはその場を動かず固い表情を浮かべました。

これらの行動は、南北関係の緊張を反映しているようにも見えます。

「北韓」「北側」という問題

北朝鮮選手団は、韓国の取材陣が「北韓(北朝鮮)」「北側」という表現を使用するたびに、強く抗議しました。彼らは「我々は北韓や北側ではない。朝鮮民主主義人民共和国だ」と主張しました。北朝鮮の正統性を示す「国号」に対して非常に敏感な態度を示していたのです。

一方、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、女子サッカーの8強戦で韓国代表チームを「南朝鮮」ではなく「傀儡」と呼んでいました。この言葉は北朝鮮が韓国を「米国の操り人形」と見なしていることを意味します。

「ならず者サッカー」という悪名

男子サッカーの準々決勝では、北朝鮮のキム・ユソン選手が日本代表チームのスタッフに襲いかかる様子がありました。敗北が確定した後、彼は主審に抗議しました。

一方で、北朝鮮は重量挙げなどの競技で世界新記録を達成し、強国としての顔を見せました。女子重量挙げ59キロ級でのキム・イルギョン選手の世界新記録などがその一例です。北朝鮮は今大会で重量挙げだけで13個のメダル(金6、銀5、銅2)を獲得し、種目首位を維持しました。

北朝鮮は2018年ジャカルタ・パレンバン大会や2014年仁川大会よりも多い191人の選手団を派遣し、注目を集めました。

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