日本保守党、維新上回る党員数4万2000人超 10・17「結党の集い」わずか1時間でパー券完売する思わぬ事態

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作家・百田尚樹氏

日本保守党の勢いが急速に拡大中

作家の百田尚樹さんと私が立ち上げた「日本保守党(以下、保守党)」が、9月30日正午きっかりに、党員登録をスタートさせました。直後から党員の数が急増し、わずか2時間後に1万人を超え、24時間後の10月1日正午までに3万人を超えました。

内閣府男女共同参画局の資料によると、党員数だけで言えば、日本維新の会の3万9914人、参政党の3万9530人(いずれも2022年10月)よりも多くなっています。保守党を上回っているのは、自民党(112万2664人)、公明党(45万人)、共産党(26万人)、国民民主党(7万6596人)です。

現在の保守党の党員数は4万2000人を超え、さらに増加しているため、国民民主党の後塵(ごうじん)を拝見する日も近いでしょう。

正直なところ、これほどの勢いがあるとは予想していませんでした。百田代表も同様です。ありがたいことですが、同時に身の引き締まる思いもします。

保守党のSNS活用に注目

保守党は、テクノロジーの力を借りて党員の登録を行っています。個人情報のエントリーから党費の決済まで、すべてがオンラインで完了できます。このシステムは、初期投資こそ必要ですが、党の運営コストを抑えるための有効な手段と言えるでしょう。

さらに、このデジタルシステムには他にも利点があります。例えば、党員の傾向を瞬時に把握することができます。どの地域に多くの党員がいるのか、男女比や年齢なども一目でわかります。党員全員に一斉に情報を伝えることも容易で、イベントへの参加者募集などもスムーズに行えます。

しかしながら、このシステムにも早速「失敗」がありました。保守党は10月17日に東京で「結党の集い」を予定していましたが、参加者募集はオンラインで行われました。ところが、予想外の事態が発生しました。

正午に参加者募集を開始したところ、たった1時間でパーティー券が完売してしまったのです。これについては、「パーティーに参加したかったけど、気付いた時には完売していた」といった声がSNSで多く上がっています。

事前にメールで募集するなどの改善点はありますが、1時間で完売するとは予想していなかったので、ありがたい限りです。また、これもデジタルの利点と言えるでしょう。

党の発展と課題

保守党は、ネット上での人気があっても国会での議席を持っていないと厳しく評価されることもあります。特に自民党支持者からは厳しい声が多いですが、それは当然のことです。

私たちの課題は、党の勢いをどのようにして議席に結びつけるかです。容易な課題ではありませんが、今はまず、私たちの考え方を多くの人に知ってもらいたいということが最優先です。賛同者や共鳴する人を増やし、党員数を増やしていきたいのです。組織だけでなく、個々人が自立し、意志を持ちながら集まる―これこそが、政治活動の基盤です。この基盤が広がり、強固になった時に議席もついてくるでしょう。

日本保守党は、これからどのように発展していくのか。順風満帆な道ではないかもしれませんが、失敗を繰り返しながら進んでいく私たちを、皆さんに見守っていただきたいです。

有本香(ありもと・かおり)
ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て、現在は独立して活動しています。国際関係や日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行っています。

参照リンク: 日本ニュース24時間