ジャニーズ問題で識者が「NGリスト」に批判相次ぐ―会見やり直しを求める声も浮上

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ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏の性加害問題に関連して行われた記者会見で、「NGリスト」という特定の記者からの質問を受けない制度が明らかになり、さまざまな波紋が広がっています。

厳しい声が上がる

約300人の報道陣が集まった東京の会見では、先月の4時間に及ぶ会見とは異なり、時間は2時間に制限され、質問は1社につき1つのみとされました。追加質問は認められず、司会者に指名されない記者からは怒号も飛び交いました。

「エイレックス」の江良俊郎社長は、このような不祥事の会見では基本的に全ての質問を受けるべきだと指摘し、「真実に迫るためには徹底的に追及することが必要であり、企業側も説明責任を果たすべきです。」とコメントしています。また、江良社長はNGリストの存在については「考えられない。ナンセンスだ。」と断言し、運営会社には企業側に追加質問などの必要性を伝えるべきだと述べました。

疑問が噴出する

上智大学の音好宏教授(メディア論)は、事務所が制限を設けたことについて「不満が出るのは当然です。必要なのは疑問に誠実に答えることであり、2時間で逃げ切ることではありません。」と指摘しています。一方で、「会見では一人ひとりの記者の力量も試されています。国民の知る権利にどのように応えるかが問われる」とも語りました。

オンラインメディア「Arc Times」の編集長である尾形聡彦さんは、自身が最前列中央の席に座りながら司会者から指名されなかったことに憤慨しています。「八百長のような会見だった」と尾形さんは訴え、「NGリストの存在が明らかになった以上、説明責任を求める記者への質問に答える意思をはっきりと示すべきです。直ちに会見をやり直すべきだと思います。」と述べました。

追加質問が必要

尾形さんは欧米での取材経験が豊富であり、追加質問が必要だと語っています。「日本では『追加質問禁止』という世界にないルールが適用されることがありますが、おかしな言論規制に従っている記者は間違っています。常にフォローアップの質問をすべきです。」と尾形さんは述べています。

「日本ニュース24時間」は、ジャニーズ問題において識者たちから相次いで寄せられる厳しい声と、会見やり直しの要望について報じました。

日本ニュース24時間