発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母  精神疾患を抱え、幼児3人を〝ワンオペ育児〟

[ad_1]

発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母  精神疾患を抱え、幼児3人を〝ワンオペ育児〟

母と子のイメージ写真(本文とは関係ありません)

 女性は事件当時、長男のほか4歳の長女、1歳の次女の3人を育てていた。夫が仕事でほとんどいなかったため、育児はいわゆる「ワンオペ状態」。長男は軽~中度の発達遅れがあり、自閉スペクトラム症の疑いと診断されていた。

 特に話すのが苦手だった長男に、女性は必死に向き合った。しかし、養育に疲れ、その将来を悲観する気持ちがぬぐえなかった。そして、ある日思った。「この子の人生を終わらせよう…」

 公判では、女性は自らも双極性障害(そううつ病)を抱えていたことが明らかになった。女性にはどんな支援が必要だったのか。(共同通信=遠藤麻人)

 ▽呼びかけに反応せず、目が合わない

発達障害だった長男を悲観して「この子の人生を終わらよう」と浴槽に沈めた母  精神疾患を抱え、幼児3人を〝ワンオペ育児〟

京都地方裁判所=2023年4月、京都市中京区

 被告人質問で本人が話したことや、検察官の説明で明らかになった経緯はこうだ。

 女性は2012年12月に結婚した。2013年3月に長女を、2014年11月に長男を出産した。自宅は京都府木津川市の集合住宅。詳細は明らかになっていないが、夫は不在がち。育児は大変だった。それでも長男を妊娠した時の喜びは忘れられない。

 最初の違和感は、長男が生後10カ月のころ。木津川市の乳児健診だった。体の成長や知的発達の程度の確認があった。「あれ、他の子どもと違う」。長男は呼びかけに反応しない。目が合わない。他の子どもと比べると、差がよく分かる。だが、夫に伝えても「気にしすぎ」と軽く受け流された。

 同じころ、女性の体調にも異変が訪れた。「朝、目が覚めても起き上がれない。家事がいつもより難しい」と感じた。かと思えば、ある日突然気分が高揚し、何事にも意欲的になった。精神科を受診すると双極性障害と診断された。双極性障害はそううつ病とも呼ばれ、気分の浮き沈みが特に激しくなる病気だ。でも、病院から処方された薬は飲まなかった。「授乳に影響が出るのでは」と心配したからだ。

[ad_2]

Source link