アジア大会金メダリストの韓国兵役特恵を見直すべきだ【10月10日付社説】

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(写真:朝鮮日報日本語版)

韓国代表選手たちが杭州アジア大会で金メダルを獲得し、兵役を免除される特典を受けて、この制度について再び議論が巻き起こっています。50年前の競技力の低い時代に設けられた制度が現在も存続する必要があるのか、ということが問われています。

アジア大会のレベルと差異

アジア大会の一部競技は世界とのレベルに大きな差があります。例えば、サッカーでは決勝の相手であった日本は社会人アマチュア選手を中心にチームが構成されていました。ゴルフも他国の選手は主にアマチュアでしたが、韓国は米プロツアーでプレーするトッププロ選手たちが参加し、簡単に金メダルを獲得しました。野球も参加国が8カ国に過ぎず、韓国だけが多くのプロ選手を出場させ、金メダルを獲得しました。実際、兵役特典を受けている選手の中には肩の痛みを理由に試合に一度も出場しなかったケースもありました。大韓野球協会が韓国代表選手を選抜する際に「各チーム3人以内」という原則を採用したことも、兵役特典の機会を公平に分配しようという意図があったと考えられています。レベルの低いアジア大会で「兵役のバーゲンセール」が行われているように見えるのです。

アジア大会の金メダルと兵役

一部の選手たちは、世界選手権大会での優勝よりもアジア大会での金メダルを獲得することに執着しています。日本の報道では、「サッカーの韓国代表選手たちは兵役免除のために一生懸命プレーしている」という皮肉な反応が伝えられました。また、競泳の韓国人金メダリストたちの記者会見でも、外国人記者たちは兵役免除の恩恵について質問しました。

アジア大会でのメダル獲得は、国のランキング向上という業績として見られること自体が時代に取り残された考え方です。韓国は世界的に有名な「韓流」の中心国であり、経済大国の一つです。もはや兵役特典をモチベーションにする必要はありません。国威発揚の観点から見ると、「防弾少年団(BTS)メンバーに兵役免除の特典を与えないのはなぜなのか」という公平性の問題も浮上してきます。

簡単に取れる金メダルによる兵役免除の乱発は、「兵役は上手に回避する必要がある面倒な義務」という認識を広めることになるかもしれません。兵役は憲法上の義務であり、また名誉あるものです。そのような義務を軽視することは許されません。兵役特典制度は導入から50年が経過していますので、時代の変化に合わせて改革が必要です。

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