米国ペンシルベニア州の町、レディング(Reading)で、「石男ウィリー(Stoneman Willie)」として知られるミイラ化した男性の埋葬が行われました。この男性の遺体は100年以上もの間、地域で親しまれてきました。
長い間愛された「石男ウィリー」
遺体がミイラ化してしまった男性は、1895年に窃盗犯として拘置所で亡くなった人物です。彼の遺体は引き取り手がいなかったため、「テオ・C・オーマン葬儀社(Theo C. Auman Funeral Home)」に移され、誤ってミイラ化してしまいました。
その後、彼の遺体は葬儀社で保管され、一般公開もされてきました。子供たちの学校の課外授業としても訪れることがありました。
石男ウィリーの正体が明らかに
石男ウィリーと同じ監房にいた男性は、かつて彼が裕福なアイルランド人の父親に恥をかかせないように、逮捕された際に偽名「ジェームズ・ペン」と名乗っていたことを証言しています。
埋葬の際に行われた調査の結果、石男ウィリーの本名は「ジェームズ・マーフィー」であることが明らかにされました。墓石には「石男ウィリー」と大きく刻まれ、本名は下部に小さく刻まれています。
ミイラ化の理由と敬意の埋葬
ミイラ化してしまった原因は、当時のエンバーミング(遺体保全)技術がまだ発展途上だったため、新しい薬品を彼の遺体に使ったところ、強すぎたためミイラ化してしまったとされています。
葬儀社の代表は、「石男ウィリーは十分に見せ物になってきた」と語り、埋葬は彼に敬意を示すために行われたと話しました。
このように、長い間地域の人々に愛された石男ウィリーの埋葬が行われました。彼の人生やミイラ化までの経緯は、多くの人々に興味と関心を抱かせるものでした。