日本の政治は常に注目を浴びています。最近では、維新と自民党の間で、鈴木宗男議員のロシアへの無断渡航に関して異なる対応が見られました。本記事では、その違いを探りながら、日ソ共同声明から50年を迎える節目の出来事について解説します。
日ソ共同声明から50年
1973年、田中角栄総理とソ連のブレジネフ共産党書記長が署名した日ソ共同声明から、10月10日で50年が経ちます。この声明では、当時の問題に北方領土の帰属が含まれていることが確認されました。しかし、領土問題には直接触れず、未解決の諸問題の解決と平和条約締結が目指されました。
飯田)このことから、帰属問題と平和条約の締結が結びつけられてきたと言えるでしょうね。50年という年月、本当に早いですね。
中川)そうですね。ただ、当時のソ連と現在のロシアを時系列的に地続きで見るのは難しいです。国際情勢が大きく変化しているからです。
無断でロシアへ渡航した鈴木宗男議員に関し「除籍処分」しなければならない日本維新の会の「表裏」の使い方の下手さ
中川)先日、鈴木宗男議員が無断でロシアへ渡航し、批判を浴びました。この問題は大きな話題となりました。特にウクライナ・ロシアの戦争が進行しているなかで、「なぜ制裁を受けている国へ行くのか」という疑問が浮上しました。
飯田)確かに、鈴木議員の行動は非難されるべきものでした。ロシアへの制裁が進行している中で、彼の行動は理解しがたいものでした。
中川)政治的な観点から見ると、ロシアへの渡航は敏感な問題です。それに加え、ウクライナへの支援も重要な課題となっています。この問題により、日本維新の会は苦しい立場に立たされました。
飯田)彼らはしっかりと処分しなければなりませんね。
一方で「ロシア経済分野協力担当大臣」を廃止していない岸田政権
中川)一方、自民党はどうでしょうか。彼らはまだロシア経済分野協力担当大臣のポストを廃止していません。
飯田)経済産業大臣が兼務しているということですね。
中川)世耕弘成氏、萩生田光一氏、西村康稔氏がこの問題に関与していると思われます。
飯田)確かに、清和会の中でこの問題は長く続いていますね。
中川)また、「サハリン2」には日本資本が関与しています。日本は他の欧州系国が撤退した後も動き続けているのです。この問題はあまり注目されていませんが、岸田首相はロシア経済分野協力担当大臣の廃止には慎重な姿勢を示しています。政治の世界では、表裏の使い方があるのは事実です。
飯田)なるほど、そのような事情があるのですね。
中川)維新は表裏の使い方が下手で、それが批判を招く結果となっているのかもしれません。政治は難しいものです。
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