ヒズボラが対戦車ミサイルでM113を破壊し、イスラエルも報復攻撃を行いました。この事件について、双方の発表から詳細をまとめます。
ヒズボラの攻撃とイスラエルの報復
ヒズボラは11日、レバノン国境に近いイスラエル軍駐屯地を対戦車ミサイルで攻撃したと表明しました。この攻撃は、視覚的にも確認できるほどの破壊力を持つもので、イスラエル国防軍も報復としてヒズボラ駐屯地を無人機で攻撃し、対戦車ミサイルが発射された射点にも砲撃を加えました。この攻撃により、周辺地域にも被害が及んでいると報じられています。
互いへの越境攻撃と情勢の流動性
イスラエルとヒズボラは互いに越境攻撃を行っていますが、現時点では交戦規模は限定的です。米当局者はヒズボラが本格的にイスラエルとハマスの戦いに介入する可能性は低いと見ています。しかし、ロケット弾が飛来したナハリヤでは、要塞化された地下施設に医療サービスの一部が移されたと報じられ、国境沿いの集落からも避難が始まっています。このような状況下で、北部戦線の行方や他の勢力の介入についてはまだ何も断言できません。
戦闘のエスカレーションとガザ地区の状況
この戦闘がどこまでエスカレートするのかは不明ですが、ガザ地区では激しい戦闘が進行しています。イスラエル国防軍はガザ地区を前例のない規模で攻撃し、ハマスも報復としてアシュケロンにロケット弾攻撃を行いました。さらに、イスラエルの領土への侵入を試みるなど、さまざまな手段で攻撃を行っているようです。ガザ地区周辺では戦闘が激化し、多くの死傷者が出ています。
このような情勢下で、ネタニヤフ首相と野党のガンツ党首は「統一政府(もしくは戦時政権)の樹立」で合意しました。
状況の推移に注目
戦闘がエスカレートし、イスラエルやレバノン、シリアからの攻撃も増加しています。しかし、戦争というよりは虐殺に近い状況であり、イスラエル国防軍が民間人の虐殺現場を報道陣に公開するなど、深刻さが増しています。ガザ地区周辺では、イスラエルが支配権を確保し、予備役動員も完了しています。
この戦闘での死傷者数は、イスラエル側で3,900人以上、ハマス発射のロケット弾も4,000発以上に上っています。ハマスの奇襲攻撃は非常に洗練された協調作戦であり、イスラエルにとっては非常に厳しい状況です。
このような背景のもと、今後の戦いがどのように展開されるのか注目です。
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