国連総長、避難は「不可能」 イスラエル軍に撤回要請

国連総長、避難は「不可能」

9月、米ニューヨークの国連本部で記者会見するグテレス事務総長(国連提供、共同)

ニューヨーク共同:国連のグテレス事務総長は13日、国連本部で記者団に対し、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の住民への避難要請について「交戦地帯を通じて、100万人以上を食料も水も滞在場所もない南部へ移動させるのは極めて危険で、場合によっては不可能だ」と述べ、撤回を要請しました。

国連安保理、非公開協議を実施

国連安全保障理事会はイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突への対応について非公開で協議を行いました。その前に、パレスチナのマンスール国連大使は「(イスラエルの軍事作戦で)民族浄化を許さないでほしい」と強い口調で述べ、各国とグテレス氏に停戦とガザへの人道支援に向けた働きかけを求めました。

グテレス事務総長の要請の背景

イスラエルとハマスの間で激化する軍事衝突は、パレスチナ自治区ガザ北部の住民に深刻な被害をもたらしています。人々は避難することで一時的な安全を求めていますが、グテレス事務総長は避難が極めて困難であることを指摘しました。南部への移動は食料や水、滞在場所が不足しており、危険な交戦地帯を通ることになるからです。

このような状況を踏まえ、グテレス事務総長はイスラエル軍に対して避難要請の撤回を要求しました。しかし、具体的な対応策はまだ見つかっていません。

パレスチナの求める停戦と人道支援

パレスチナのマンスール国連大使は、イスラエルの軍事作戦による民族浄化を防ぐため、停戦とガザへの人道支援に向けた国際社会の協力を要請しました。多くの住民が安全な場所を求めて避難しており、適切な支援の提供が喫緊の課題となっています。

以上が、国連総長がイスラエル軍に対し避難要請の撤回を要求した背景や、パレスチナの停戦と人道支援に対する要望についての最新情報です。

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