地球の内核はバターに近い?新しい研究が地球磁場の謎に迫る

地球の内核のイメージ図

科学者たちは長い間、地球の内核は巨大な固体金属球のようなものだと考えてきました。しかし、最新の研究結果によれば、内核はバターのように非常に柔らかい可能性があることが明らかになりました。この発見は、地球の磁場の不思議さを説明する手がかりとなるかもしれません。

我々は地球の核を見たことがない

地球の内部を直接観察する方法はありません。深い掘削もできず、高温や高圧に耐えられる道具もありません。そのため、科学者たちは地震の衝撃波から得られる情報を頼りにしています。地震波データとコンピューターモデルを組み合わせることで、地球内部で何が起きているのかを推測することができます。

これまでのモデルでは、地球の中心部の高い圧力と灼熱の温度にもかかわらず、内核には固体の金属球が存在し、外核には溶けた金属のプールがあると予測されてきました。しかし、これは完全なモデルではありません。

内核はバターのように柔らかい?

新しい研究では、地球の内核は従来よりもずっと柔らかい可能性が高いとされています。中国の四川大学のYoujun Zhang教授は、内核を「キッチンでバターが柔らかくなるのと同じようなものだ」と表現しました。これは地球の磁場の不思議さを説明する手掛かりとなるかもしれません。

この発見は、地球の磁場が常に予想を裏切る理由や、この惑星の謎の解明に役立つかもしれません。

地球の内核がバターのように柔らかいという新たな発見は、私たちがまだ解明されていない地球の秘密に一歩近づくものです。これからも科学者たちはさまざまな手法を駆使して、地球の内部の謎に挑み続けることでしょう。

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