山陽道トンネル火災で通行止め 迂回路の国道は交通量3.6倍に 渋滞や事故も…通行再開には3カ月以上【兵庫発】

山陽道のトンネル火災により、兵庫県赤穂市を通る国道2号は通行止めとなりました。一般的にはスムーズに車が通る道路ですが、現在、大阪や神戸から岡山や広島へ向かう下り車線で頻繁な渋滞が発生しています。これは、山陽自動車道の尼子山トンネルで発生した火災が原因です。復旧作業のため、高速道路の一部区間が通行止めとなり、国道2号が迂回路として使われています。

国道2号の交通量はピーク時で3.6倍に

9月5日に発生した山陽自動車道・尼子山トンネルの火災は、NEXCO西日本史上最も長く続いた火災となりました。この火災の被害は甚大であり、復旧作業には少なくとも3カ月かかる見込みです。復旧までにはまだ一カ月以上もかかるため、九州方面からの物流や広島方面の高速バスなどにも影響が出ています。

有識者検討会の委員長である東京都立大学の砂金伸治教授は、「トンネルはボロボロな状態ですので削っていかなければならない。一律全て削るのが良いのか、もしくは全て残すのがいいのか。そこが復旧に向けた大きなポイントの一つです」と述べています。現在も、山陽自動車道の下り線の播磨ジャンクションから赤穂インターチェンジまでの区間は通行止めとなっています。

2つの迂回路 中国道へ誘導したいNEXCO西日本

迂回路として利用されている主な道路は2つあります。1つは一般道の国道2号であり、もう1つは高速道路の中国自動車道です。NEXCO西日本は、空いているとして中国自動車道の利用を推奨していますが、ドライバーたちは異なる意見を持っています。

鹿児島方面へ向かうドライバーは、「多くの場合、国道2号線を選びます。中国自動車道は時間もかかり、アップダウンがきついため、燃費も悪くなります」と述べています。一方、岡山方面へ向かうドライバーは、「中国自動車道は40分ほど遅くなります。同じ料金ですが、時間の面では違いがあります」と話しています。

NEXCO西日本は、中国自動車道を利用したドライバーに対して500円分のクーポンを配布するなどの対策を取っていますが、あまり人気がないようです。

この状況が改善するまで、通行にはご注意ください。


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