日本の恩返し「われわれも韓国人無料移送」

日本政府がイスラエルからの帰国便に韓国人とその家族を乗せる意向を示しました。これは、韓国政府が軍用輸送機を通じてイスラエル在住の韓国人を出国させる際、日本政府が日本人も一緒に乗せるという恩返しの意味合いがあるとされています。

イスラエル在住の韓国人によると、日本政府は特別便を運航し、19日にテルアビブのベングリオン空港を出発し、21日に羽田空港に到着する予定です。この便には、韓国人最大20人(他国籍者も含む)が搭乗することができると韓国外交部に明らかにされました。また、日本のNHKも、日本政府が在住の日本人に帰国の意向調査を行い、自衛隊機での輸送を検討していると報道しました。

これに伴い、在イスラエルの韓国大使館では希望者を募集しています。大使館は、搭乗が確定した韓国人に対して空港集合に関する情報を提供する予定ですが、「予想外の状況により、搭乗計画が変更される可能性もある」と注意喚起しています。

この前触れとなる出来事として、韓国政府は14日に韓国人163人を空軍輸送機でイスラエルから出国させる際、日本人とその家族51人も一緒に搭乗させました。日本の上川陽子外相は、韓国外交部の朴振長官との電話で謝意を示し、今後同様の状況が発生した場合には日本も積極的に協力する考えを伝えました。

なお、韓国人の航空運賃は無料です。14日の出国では、韓国政府が韓国人と日本人を含む外国人全員を無料で運んだのですが、日本政府がチャーター機を利用してイスラエルからアラブ首長国連邦に退避させた際、1人当たり3万円の負担を求められる議論が起きました。