ソウルで開幕したADEX2023、無人戦闘機や無人機が披露される

ソウルで開幕したADEX2023
出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Mark Goss

こんにちは、みなさん。最新のニュースをお届けします。先日、ソウルで開催されたADEX 2023(航空宇宙・防衛産業展示会)が大盛況となりました。この展示会では、多くの話題がありましたが、特に注目を集めたのは無人機に関するものでした。

無人機が複数披露される

韓国のLIG Nex1と独Diels Defenseは、18日に「KF-21に搭載する短距離空対空ミサイル「IRIS-T」の国内生産及び整備に関する覚書(MOU)を締結したことを発表しました。さらに、Dielsは「アジア市場におけるDielの地位を強化するため、IRIS-Tプログラムの協力についても協議を行う」と述べ、LIG Nex1は「両社の事業は誘導兵器分野や防空分野で共通性があり、シナジー効果を発揮できるよう最善を尽くす」とコメントしました。両社は共通する強みを活かしてビジネスチャンスを拡大させることを目指しています。

また、LIG Nex1はノースロップ・グラマンとも協力関係を結び、航空電子・電子戦分野、監視・偵察分野、海洋分野などで協力する予定です。これにより、E-7に搭載されたMESAレーダーや戦術機向けの照準ポッド、Airborne ASEなどの開発を進めていく予定です。

さらに、韓国航空宇宙産業(KAI)も開発を進めているKF-21の「ロイヤル・ウィングマン」として機能する2つの無人機を披露しました。小型UAVは囮、電子戦、情報・監視・偵察に使用され、有人戦闘機や無人戦闘機の進路を切り開く役割を果たします。もう1つの無人機は、小型UAVよりも大型であり、空対空ミサイル2発と少口径爆弾4発を搭載して有人戦闘機の弾薬庫として機能します。小型UAVのデモンストレーターは2025年に初飛行予定であり、無人戦闘機は2035年に実用化される予定です。

その他の無人機について

韓国の大韓航空の防衛部門は、チーミング可能な無人機の開発も行っており、国防科学研究所(ADD)から受注した低観測性を備えた「KUS-LW」や全翼機タイプのステルス無人機などを展示しました。さらに、ティルトロータータイプのVTOL機「KUS-VT」やMQ-9クラスのUACV「KUS-FS(旧MUAV)」も展示されました。

KAIもBAEのSTRIXに似た「KUS-VX」やShahed-136に似た「KUS-SX」を展示し、大きな注目を集めました。さらに、ミリタリー仕様のドローンもたくさん出展されており、すべてを把握することはできませんでした。

以上がADEX 2023にて披露された無人機に関する情報です。航空宇宙・防衛産業は今後さらなる進化が期待されており、これからの動向にも注目です。今後の記事でも、企業間の提携や陸上分野、海上分野についても詳しくまとめる予定です。

ソースリンク:https://grandfleet.info/indo-pacific-related/adex-2023-opens-in-seoul-with-multiple-unmanned-combat-aircraft-and-unmanned-vehicles-on-display/