英、6月の協議打ち切り辞さず 対EU貿易交渉へ方針

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 【ロンドン=板東和正】英政府は27日、欧州連合(EU)離脱を受け、EUとの自由貿易協定(FTA)締結などに向けた交渉方針を公表した。9月までの最終合意を目指す一方、進展がなければ6月に交渉を打ち切ることも辞さない強硬姿勢を鮮明にした。

 EUは25日に交渉方針を承認しており、双方の準備がこれで整った。交渉は3月2日に始まる。英国とEUは「公正な競争条件」や「漁業権」などをめぐり対立しており、協議は難航が予想されている。

 英政府は交渉方針で、EUとの経済関係の現状を続ける12月末までの「移行期間」を延長しない方針を強調。移行期間中にFTAを締結するため、「英政府は9月までに(交渉の合意内容を)確定させることを望んでいる」と明記した。

 その上で、3カ月前の6月時点で合意内容の大枠が明確にならなければ、「秩序ある状態で移行期間を終える準備にのみ集中すべきかどうか決める必要がある」と指摘。交渉を決裂させ、EUとの貿易に関税が発生する「合意なき離脱」に向けた準備を行う可能性があることを示唆した。

 FTA交渉で英国とEUは関税や輸入割り当てを設けないことを目指す姿勢で一致しているが、EU側はそのために環境、労働、税制、政府補助金をめぐる規制を同等の水準にして「公正な競争条件」を保つよう英国に要求。EUの漁船の英国水域での操業継続もFTAに含めるよう求めている。

 一方、英国は企業の自由競争を促進するため、EUの規制に従うことを拒み、漁業権の問題でも漁業海域を自国で管理し、従来のEU漁船の操業継続を認めない方針。英政府は交渉方針で「自国の法律や政治生命を統制できないような合意内容については交渉しない」とEUにクギを刺した。

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