李克強前首相の旧居前、5000人超が自発的追悼…異例の規模に政権批判を警戒・私服警官も

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2月27日に突然亡くなった中国の李克強(リークォーチャン)元首相。彼が少年時代を過ごした安徽省合肥市の旧居前には、28日に地元住民をはじめ5000人以上が訪れ、献花しました。この自発的な追悼の規模は異例であり、習近平(シージンピン)政権は、政権批判が起こることを警戒しています。

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旧居前では夕方になると、バラや菊の花束を抱えた住民たちが約500メートルにわたって行列を作りました。花束は2メートル以上も積み上げられ、「永遠に懐かしむ」といったメッセージも添えられていました。治安ボランティアや警察官も多数が交通整理に当たり、現場の秩序を守っていました。

地元の教育業で小学1年の長男(7歳)と一緒に献花した侯蕾さん(30歳)は、「李氏は安徽省の誇りです」と語りました。習氏との確執が噂されている李氏への同情論が地元で高まることに、政府は神経を尖らせているようです。そのため、私服警官も通行人を監視していました。

中国のSNSであるWeibo(ウェイボー)では、李氏の死に関するコメントの閲覧が制限されています。新華社通信の公式アカウントが投稿した李氏の訃報には、約14万件の投稿があると表示されていますが、閲覧可能なのはわずか30件程度です。これは政府による制約の一環ではないでしょうか。

共産党機関紙である人民日報は、28日付の紙面で李氏の訃報を1面で報じました。この扱いは、2019年に亡くなった李鵬(リーポン)元首相と同じくらいのものでした。また、広東省深センや貴州省貴陽では、予定されていた花火や音楽イベントが中止されました。

このニュースのソースリンク: 日本ニュース24時間