11月下旬、伊豆大島を訪問された紀子さまと悠仁さまは、デフリンピック東京大会のオリエンテーリング男子リレー決勝を観戦され、選手たちへ手話による拍手を送るお姿を見せられました。この一連の公務は、近年増加傾向にある悠仁さまの週末公務の一環であり、特に愛子さまの将来の即位を巡る「愛子天皇待望論」が高まる中で、その背景にある紀子さまのお考えと皇室内の課題が注目を集めています。
週末公務の増加と異例の対応
紀子さまと悠仁さまは、11月22日から23日にかけて伊豆大島を訪問されました。22日には高齢者施設や特産のツバキ油製油所をご視察になり、23日には「第25回夏季デフリンピック東京大会」のオリエンテーリング男子リレー決勝を観戦されました。さらに、その夜には悠仁さまが宮中祭祀「新嘗祭」に初めて参列されたことが報じられています。その前週の11月15日土曜日にも、悠仁さまは三笠宮崇仁親王妃百合子さまの「墓所一周年祭の儀」などに参列した後、デフリンピック東京大会の開会式にも臨まれていました。
11月下旬、伊豆大島を訪問された紀子さまと悠仁さま
デフリンピック東京大会には、佳子さまが非常勤嘱託職員として勤務されている全日本ろうあ連盟が招致や大会運営に関わっていることもあり、秋篠宮ご一家の積極的なご出席が目立ちました。しかし、悠仁さまが2週連続で週末に公務を果たされ、特に1泊2日での伊豆大島ご訪問は、宮内庁内で「大学を卒業していない皇族は学業を優先する」という不文律があるため、大きな注目を集めています。9月に成年式を終えられたものの、秋の園遊会を「学業優先」を理由に欠席されていた悠仁さまが、約1カ月後に週末の公務に参加されたことに、一部の関係者からは違和感の声も上がっています。筑波大学の生命環境学群生物学類では、講義だけでなく約30種類の実験実習科目やレポート提出が必須であり、多くの学生が週末を学業に充てています。
「愛子天皇待望論」と紀子さまの懸念
多忙な学業の合間を縫って悠仁さまが週末の公務に臨まれる背景には、秋篠宮ご夫妻、特に紀子さまが強く「愛子天皇待望論」を意識されていることがあると宮内庁関係者は語ります。愛子さまの将来の即位を望む声は日増しに高まっており、ラオスでのご公務で見せられた気品あふれるご振る舞いは、さらにその思いを強める結果となりました。現行の皇室典範では愛子さまが即位されることはありませんが、紀子さまは愛子さまへの期待が高まることを「脅威」と感じていらっしゃるようです。愛子さまの声望が高まる中で、「学業優先のルール」を多少曲げてでも、悠仁さまの存在感を積極的に示していかなければならない、とお考えなのだと推測されています。
学業と公務の両立における専門家の提言
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏は、この状況に対し懸念を示しています。悠仁さまはトンボの研究を志し、推薦入試で筑波大学に入学されています。それにもかかわらず、紀子さまが愛子さまの存在を強く意識するあまり、悠仁さまの筑波大学での学業も、公務も中途半端になってしまう可能性を指摘しています。小田部氏は、「一貫性に欠けた対応では、さらに国民の信頼を失ってしまう可能性もある」と述べ、皇室の活動における一貫性の重要性を強調しています。
結論
伊豆大島で見せられた悠仁さまの明るい笑顔は、筑波大学での充実したキャンパスライフを反映しているに違いありません。しかし、相次ぐ週末公務は、学業優先という不文律と「愛子天皇待望論」の狭間で、紀子さまの戦略と悠仁さまの負担という複雑な問題を浮き彫りにしています。学業と公務のバランスをいかに保ち、国民の信頼を損なうことなく、悠仁さまが健やかにご成長されるか、今後の対応が注目されます。
