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FNNプライムオンライン
2020年7月30日・午前8時57分。福島県郡山市島2丁目の飲食店で爆発事故が発生。厨房に設置されたガス管の腐食部分からガスが漏れ出し爆発したとみられ、1人が死亡、31人がケガをした。事故から3年、爆発に巻き込まれた被害者の女性が胸の内を明かした。
【画像】爆発事故であごの粉砕骨折・顔の神経断裂などの大ケガ
気づいたら3日経っていた
「ポーチのファスナーを開けてお金を取り出そうとしたところまでの記憶はあったんですけども、そこからは全く分からなくて。気づいたときには3日が過ぎていて」
福島県郡山市で美容室を経営する49歳の女性。あの日、売上金を入金するために銀行を訪れた際、事故に巻き込まれた。
被害者の凄絶な体験
女性は、爆風で3mほど吹き飛ばされたという。
「爆発音も救急車の音も、全く聞こえていないです。爆発の音よりも爆風が強くて、たぶん数秒差なんでしょうけど。それで飛ばされたので。最初、事故当時は右上4本は爆風で歯茎ごと飛ばされてない状態でしたので。病院に運ばれたときに胃袋に2つ歯があって、1つは口の中にぽろんってあって1つは外に出ちゃったであろうっていう感じで」
自分の顔がオバケみたい
上あごと下あごの粉砕骨折。顔の神経断裂など全治3カ月の大ケガをし、10時間に及ぶ手術で300針を縫った。
「この辺がもう麻痺なんですよね。いーってやったときに、ここが動かない。鼻も膨らませたり閉じたりってやっても、ここが動かないんですよね。あとは写真を撮りたくなくなりました。写真で見る自分の顔ってほんとにオバケみたいなんです」
今の方が苦しい…
事故から約2カ月後に退院したが、縫合手術により口角は二度と上がらなくなった。
「食べること・飲むこと・話すことは、すべて変わりました」と言うように、口回りは麻痺しているため、飲み物を飲む際にはストローが手放せず、リハビリをしなければ呂律が回らないという。これまでに受けた手術は、大小を合わせて10回以上に上り、これからも治療は続く。
「とにかくすべてが不自由になっちゃったので、そういう不自由さは言葉に出さなければ誰もわからないことなので。そう言った面での苦しさっていうのは、むしろ事故当時よりも今のほうが苦しいですかね」
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