ウクライナ東部、クピャンスク方面におけるロシア軍の攻勢が続いています。ウクライナ軍のシルスキー大将は先月末、「ロシア軍が複数の方向に前進を試みている」と発言しましたが、実際にシンキフカ、オルリャンケ、イワニフカの3方向で攻勢が始まっていることが視覚的に確認されました。
クピャンスク方面の攻防は予想以上に激しい
東部司令部の司令官であるシルスキー大将は14日、「敵は損害から回復し、クピャンスク方面で活発な攻勢を開始した。敵の主な目標はウクライナ軍を撃破し、クピャンスクを包囲し、オスキル川沿いまで進撃することです。」と述べ、視覚的な証拠もこの主張を裏付けています。30日には「敵は目的を達成するため、我々の陣地を毎日攻撃しています。特にクピャンスク方面では一度に複数の方向へ進軍しようとしています。」とも語っています。
（出典：GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工）
10月24日から11月2日までの視覚的な証拠も、シルスキー大将の主張を裏付けています。ロシア軍はオスキル川沿いからシンキフカ方向、ペルショットラヴネーヴェ周辺からオルリャンケ方向、ヤヒドネからイワニフカ方向の3つの軸で攻勢をかけています。
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Ⓐ: ウクライナ軍がロシア軍の自走砲を破壊する様子
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Ⓑ: ウクライナ軍がロシア軍の輸送車両を自爆型ドローンで破壊する様子
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Ⓒ: ロシア軍がシンキフカ付近のウクライナ軍陣地を砲撃する様子
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Ⓓ: ロシア軍のT-80Uがウクライナ軍陣地を砲撃する様子
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Ⓔ: ロシア軍のランセットがウクライナ軍のAS-90を攻撃する様子
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Ⓕ: ロシア軍のランセットがウクライナ軍のT-64BVを攻撃する様子
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Ⓖ: ウクライナ軍がペトロパブリフカの東方向に前進するロシア軍を攻撃する様子
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Ⓗ: ウクライナ軍がペトロパブリフカの東方向に前進するロシア軍を攻撃する様子
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Ⓘ: ウクライナ軍の攻撃で負傷したロシア軍兵士の様子
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Ⓙ: ロシア軍がウクライナ軍のレオパルト2A5を攻撃する様子
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Ⓚ: ロシア軍がイワニフカ郊外のウクライナ軍陣地を攻撃する様子
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Ⓛ: ウクライナ軍の攻撃で破壊されて放棄されたロシア軍車両
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Ⓜ: ウクライナ軍がロシア軍のTOS-1Aを自爆型ドローンで攻撃する様子
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは1日、「敵は兵力の優位性を活かし、マシュティフカ南で部分的な成功（具体的な成功内容は不明）を収めたが、シンキフカへの攻撃には失敗した。両軍はペルショットラヴネーヴェやオルリャンケ周辺で衝突が続いています。敵は戦線全体において兵力を一新させ、大規模な攻撃が予想されます。」と警告しており、視覚的な証拠と位置関係が一致する内容です。
（出典：GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工）
個人的に気になるのは、ウクライナ軍兵士がイワニフカ郊外の陣地を捨てて逃げ出している点です。ロシア軍がイワニフカに取り付く勢いと言えるのかもしれません。
ペルショットラヴネーヴェやオルリャンケの周辺ではロシア軍も被害を受けていますが、ウクライナ軍もレオパルト2A5を失った可能性が高いです。クピャンスク方面の攻防は予想以上に激しいのかもしれません。
クピャンスクでの戦いでは、ロシア軍は消耗を前提としたストーム部隊を送り込み続けています。シルスキー大将によると、ロシア軍は再編を完了し、クピャンスクで攻勢を開始しているようです。
記事の元のリンク：クピャンスクの戦い、ロシア軍が兵力の優位性を活かし3方向で攻勢中
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