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米戦争研究所は23日、ロシア軍部隊がベラルーシに移動しているという話は脅しではなく事実なので「キーウ再侵攻の可能性」を真剣に受け止めなければならないと述べて注目を集めている。
依然として「ロシア軍がベラルーシからキーウに向けて再侵攻の準備している」という決定的な証拠はないので今後も半信半疑の状態が続く
ウクライナ軍参謀本部は再三「ロシア軍がベラルーシからキーウに向けて再侵攻の準備している」と警告を発しており、これを裏付けるベラルーシ当局の動きやロシア軍部隊の移動が視覚的に確認されているが、西側諸国や欧米のシンクタンクは「キーウ方面に再侵攻する可能性は低い」と主張し続けてきた。
しかし米戦争研究所(ISW)は「ロシア軍がベラルーシに戦力を移動させているという検証済みの証拠の幾つかは演習目的ではなく『新たな攻撃の準備』としての意味を持つが、まだ攻撃を活発に準備している証拠はなく、ISWは冬にベラルーシ方面からの再侵攻が起こる可能性は低いと見ている。しかし現在の状況は情報操作による脅しでないのは確かで『再侵攻』の可能性を真剣に受け止めなければならない」と23日に述べており、ISWが考えを改めた要因の一つに「野戦病院」と「冬季迷彩」の存在を上げている。
ウクライナ軍参謀本部は23日「最低でも1つの野戦病院がベラルーシに設営されているのを確認した」と発表、ISWは「12月下旬にベラルーシで確認されたT-90の一部は冬季迷彩を採用しており、通常の演習なら野戦病院も冬季迷彩も必要なく、本当に攻撃の準備をしているか情報操作の一貫である可能性がある」と述べており、ウクライナ軍の戦力分散を目的にキーウではなくチェルニーヒウに侵攻する可能性に言及しているのが興味深い。
ベラルーシ当局もチェルニーヒウに近いロイェウ、ブラヒン、ホイニキへのアクセスを制限しているので、この封鎖された拠点にロシア軍が戦力を集めているならドニエプル川左岸地域ではなく右岸地域に再侵攻を目論んでいるという話にも信憑性が生まれてくるが、依然として「ロシア軍がベラルーシからキーウに向けて再侵攻の準備している」という決定的な証拠はないので今後も半信半疑の状態が続くのだろう。
因みにウクライナ軍のセルヒー・ナエフ中将は24日「ロシア軍の再侵攻に備えてキーウ北部の備えを確認した」と発表、ウクライナ国防省も「ロシア軍は自動車化狙撃大隊と2つの戦車大隊にウクライナ国境へ隣接する地域に展開するよう命じた」と明かしており中々不気味な話だ。
300日目を経過したウクライナ侵攻、ロシア軍はベラルーシに装備を移動中
※アイキャッチ画像の出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0
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