北海道の山中で遺体発見、ヒグマに襲われた可能性も

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北海道福島町の大千軒岳(標高1072メートル)の登山中に起きた事件で、6合目付近で遺体が見つかりました。この遺体は、激しい損傷を受けており、道警は登山者が1人で入山してからヒグマに襲われた可能性があると推測しています。実際、近くにはヒグマの死骸も見つかっています。その前日には同じヒグマによって消防隊員3人が襲われ、ナイフで撃退するなどの抵抗を試みています。この事件が確定すれば、1970年以来半世紀以上ぶりの死亡事故となります。

登山者の死亡事故はまれ

これまでのデータによると、ヒグマに襲われて登山者が亡くなる事故は、1970年に中札内村で起きた事件以来、49年間も起きていませんでした。ただし、その後2019年夏に同村で2つの軽傷事故が発生しています。

登山者の安全対策が重要

北海道ヒグマ対策室は、ヒグマの生息地で登山する際に以下の対策を呼びかけています。

  1. 1人で行動しないこと
  2. 鈴などの音を鳴らして存在を知らせること
  3. 撃退スプレーを携行すること

これら基本的な対策をとることで、事故のリスクを軽減できるとされています。

閉山と来季までの入山禁止

福島町では、この事件を受けて登山口のゲートを閉め、来季までの入山禁止を検討しています。安全確保のための措置です。

この事件を受け、北海道の登山者たちは今後も十分な注意を払う必要があります。ヒグマとの遭遇事故を未然に防ぐために、対策をしっかりと講じてください。

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