「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議がスイスのジュネーブで開催され、27年末までに直管蛍光灯の製造と輸出入が禁止されることが合意されました。すでに電球形蛍光灯の製造と輸出入禁止が25年末で決まっており、これにより一般照明用の蛍光灯の製造は終了します。
日本はLED照明の普及が進んでいる国であり、今回の会議を主導し、10年目の節目となる会議で成果を出すことに貢献しました。
合意の背景にはLED照明の普及がある
LED照明が世界的に普及する中、蛍光灯の製造と輸出入が禁止されますが、28年以降は使用や在庫品の販売は継続される予定です。水俣条約は13年に採択され、17年に発効しました。現在、147カ国・地域が加盟しています。
日本照明工業会によると、現在も日本のメーカーで蛍光灯を製造しているのは2社です。
会議では、水銀を使用したボタン型電池や化粧品、水銀を含む触媒を使用するポリウレタンについても25年末までに製造や輸出入を禁止することで合意しました。
まとめ
「水銀に関する水俣条約」の第5回締約国会議で、27年末までに蛍光灯の製造と輸出入が禁止されることが合意されました。この合意により、日本を含む全世界の一般照明用蛍光灯の製造は終わりを迎えることとなります。LED照明の普及が進むにつれ、環境に配慮した製品への移行が進んでいます。連邦ジュネーブでの会議は、その一環として大きな意義を持っています。
参照元:日本ニュース24時間