近日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を強め、ガザを事実上二分していることを宣言しました。ガザ市を完全に包囲し、北部の住民には南部への退避を促しています。現在、ガザ北部には約35万~40万人の住民が残っていると考えられています。
この攻撃により、ガザではハマスによるイスラエルへの奇襲から約1万人が死亡しました。一方、イスラエル側も1400人以上が命を落としています。
イスラエルのネタニヤフ首相は、南部の空軍基地で「人質解放がなければ停戦はない」と改めて主張しています。彼はまた、ハマスのガザ地区トップであるヤヒヤ・シンワル氏を「地下に隠れている小さなヒトラー」と形容し、彼が市民を無視していると主張しました。ガラント国防相もシンワル氏を「抹殺する」と警告しています。
一方、イスラエル北部では、イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの爆撃の応酬が激化しています。報道によると、イスラエル軍のドローン攻撃でレバノン南部の車両が被弾し、子供を含む4人が死亡しました。さらに、ヒズボラもイスラエル領内にロケット弾を撃ち込み、市民1人が死亡しました。イスラエルのハレビ軍参謀総長は、「われわれはいつでも北部で攻撃に着手する準備がある」とヒズボラにけん制を行いました。
この攻撃により、ガザ全域では通信が遮断されており、約230万人の市民が緊急医療を受けることができない状況にあると報告されています。
(記事の引用元: 日本ニュース24時間)