ゼレンスキー大統領、具体的な計画を持つ来年への挑戦

ゼレンスキー大統領がロイター NEXTのイベントに出席し、大望を抱いた発言をしました。ザルジニー総司令官が悲観的な評価をする中で、「年末までに戦場で結果を残すため努力しており、来年についても具体的な計画がある」と力強く主張しました。

ゼレンスキー大統領の前向きな発言

ウクライナの軍事指導者であるザルジニー総司令官は、私たちが思い込んでいた「ロシア軍を疲弊させればプーチンを止められる」という考えは間違いだったと述べました。ロシアは15万人以上の犠牲者を出し、通常ならば戦争を止めるべきだと言えるほどの犠牲者が出た場合でさえも、ロシアの戦略は数千万人の死者を覚悟した世界大戦レベルの規模だったのです。

ゼレンスキー大統領はこれに反論し、自身の演説で「前線の状況は膠着状態ではない」と主張しました。さらに、NBC Newsのインタビューでも「我が軍はより速く前進し、ロシアに予期せぬダメージを与えるためにさまざまな作戦を検討している」と述べました。彼は2024年の計画を熱心にアピールし、最終的にウクライナが勝利することを確信しています。

ヘルソンからの前進とは

ゼレンスキー大統領は「我々には計画があり、ウクライナ軍は進むべき具体的な都市や方向性がある。南部や東部でも進捗しており、ヘルソンでも良い進展を見せている。たとえ困難だったとしても、最終的にはウクライナが勝利すると確信している」と述べました。

ヘルソンでの良い進展とは、おそらく「ドニエプル川左岸への上陸」を指している可能性が高いです。上陸したウクライナ軍部隊は比較的小規模であり、兵站も小型ボートに依存しています。そのため、右岸に展開する砲兵部隊の支援範囲を超えて前進することは困難です。ウクライナ軍部隊の上陸の目的についてはアナリストの間でも意見が分かれています。

ゼレンスキー大統領の意気込み

ゼレンスキー大統領は「反攻作戦は見せ物でも映画でもなく、世界中の人々を驚かせる必要はない」と述べました。しかし、もしウクライナ軍が左岸からクリミアやメリトポリに向けて前進した場合、世界中の人々は驚くでしょう。

米メディアは、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の発言が対称的であると報じています。しかし、ゼレンスキー大統領は自信を持って具体的な計画を持ち、ウクライナの勝利を確信しています。

※アイキャッチ画像の出典:ПРЕЗИДЕНТ УКРАЇНИ

情報源:https://grandfleet.info/us-related/zelenskiy-who-is-the-opposite-of-zarzhny-insists-he-has-concrete-plans-for-next-year/