水量16倍…危険なイグアスの滝、干ばつだったソマリアでは大洪水 四万十川は渇水で歩ける状態に…世界各地で異常気象

イグアスの滝

南米・ブラジルと、アルゼンチンの国境に位置する世界遺産「イグアスの滝」が、普段とは異なる姿を見せています。これまで滝つぼクルージングや迫力満点の見物スポットとして多くの観光客が訪れていたこの絶景の地は、大雨の影響で水量が観測を初めて以来2番目に多い、通常時の約16倍にもなったのです。

普段ならば滝の迫力を間近で体験できる人気の遊歩道も、濁流が押し寄せ危険な状態となったため、通行禁止となっています。

このような異常気象は南米だけでなく、アフリカ東部のソマリアでも深刻です。数カ月前まで干ばつに悩まされていたソマリアでは、今度は豪雨による洪水が発生しました。洪水被害により29人が死亡し、30万人以上が避難したとされています。

イタリアのトスカーナ州でも同様の状況が起きており、記録的な豪雨により洪水が発生しました。地元当局によれば、6人が死亡したとのことです。

さらに、ブラジルのアマゾン川では干ばつが続き、水位が15メートル近くも下がる異変が起きています。その一方で、「日本最後の清流」と称される高知県の四万十川では、渇水のために普段ならば水が流れている場所でも歩くことができるほどの状態になってしまいました。

この異常な気象の原因は、記録的な水不足であるとされています。四万十川流域では10月に降った雨は平年の10%しかなかったのです。

この渇水により心配されるのが、産卵期を迎えている鮎です。鮎の生息域が限られることや産卵に影響が出る可能性もあるため、地元の人々はこの状況を懸念しています。

異常気象が世界各地で発生している現在、私たちは自然環境の変化に対してより敏感になる必要があります。日本ニュース24時間では、最新のニュースや情報をお伝えしながら、皆さんにこれらの問題についての理解を深めていただきたいと考えています。

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