国政に転向の東京・武蔵野市長「10日に退職届」 年内に市長選か

松下玲子・武蔵野市長

東京都武蔵野市の松下玲子市長(53)は、次の衆院選に東京18区からの出馬を意向しており、市役所での記者会見で、10日に市議会の落合勝利議長に退職届を提出することを発表しました。

地方自治法に基づき、退職届の提出から20日後の11月30日が正式な辞職日となる見通しです。選挙管理委員会によると、議長が退職届を受理した後、5日以内に辞職が通知され、その翌日から50日以内に市長選が行われます。市長選は年内に実施される可能性が高いです。

松下氏は先月、支援者向けの集会で、元首相で立憲民主党の菅直人衆院議員(77)の後継として、東京18区から次期衆院選に出馬する意向を表明しました。退職届提出後は、立憲民主党に入党し、公認申請をする予定です。

松下氏は会見で、任期を2年残しての辞職について、「私自身、任期の4年は全うするものと思っていた。市民には、大変申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪しました。それでも、「市長として、市民福祉の向上に努める中で、国の制度を変えたいと挑戦を決めた」と述べました。

この時期の辞職については、「予算編成を行う上で、年が明けてからでは来年度予算に影響しかねない。解散総選挙はいつあるかわからず、解散してからの辞職は市政に混乱をもたらしかねないと思った」と説明しました。後継者については、自ら指名はしないとしつつ、「平和と市民参加の武蔵野市政を引き継ぐ候補者が決まったら応援したい」と述べました。

東京18区ではすでに、自民党、共産党、参政党がそれぞれ公認候補予定者を発表しています。

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