イスラエル軍がガザ市の病院を包囲、全患者の避難を警告か

イスラエル軍包囲

ガザ地区でのイスラム原理主義組織ハマスへの攻撃が続く中、イスラエル軍はガザ市内の病院を包囲する動きを強めています。ハマスの主要な軍事インフラが病院の地下やその周辺にあるとみなされており、イスラエル軍は包囲を進めています。

北部最大のシーファ病院には約1万5,000人が滞在しており、イスラエル軍の戦車は約100メートルまで迫っていると報じられています。病院では9日から10日にかけて爆発が相次ぎ、少なくとも13人が死亡したとガザ当局が述べています。

イスラエル軍は病院での爆発について、ガザの武装勢力の誤射が原因だと主張しています。一方で、「ハマスの戦闘員が病院から攻撃してくれば必要な対応を取る」とも述べています。

イスラエル政府はハマスの本部がシーファ病院の地下にあるとし、軍事作戦に使用された民間施設は国際法上も攻撃が許されると主張しています。イスラエル軍は全ての患者を避難させるよう警告したとも報じられています。

この状況については、アメリカのブリンケン国務長官も懸念を表明しています。イスラエルは、ガザ北部住民を南部に退避させるため、「1日4時間」の戦闘休止時間を設けることに同意しましたが、停戦には応じない姿勢を示しています。

イスラエル軍報道官は11日に、北部のジャバリヤ難民キャンプへの攻撃を4時間休止し、住民にその間の避難を求めると発表しました。

イスラエルはこれまで、ハマスの攻撃により1,400人以上が死亡したと主張してきましたが、外務省はその数字を修正し、約1,200人になったと述べています。この修正は、ハマスの戦闘員の遺体が含まれていたためだとされています。一方、パレスチナ側は、イスラエル軍の攻撃で1万1000人以上が死亡したと主張しており、双方の死者数の合計は1万2000人を超えたとされています。

この記事のソースリンク: 日本ニュース24時間