イスラエルとハマスの衝突が続く中、反ユダヤ主義がフランスで拡大していることに対する怒りが収まりません。この問題に対応するため、フランス各地で抗議デモが行われました。参加者は計18万2000人を超えたと内務省が発表しています。
パリデモ、10万5000人の参加
パリでは推定10万5000人がデモに参加し、CNN提携局によると、これは1990年のカルパントラでのユダヤ人墓地荒らし事件以来、最大の反ユダヤ主義抗議デモとなりました。
パリのデモにはボルヌ首相やオランド元大統領、サルコジ元大統領も参加しました。また、南部のニースやマルセイユ、中部のリヨンなどでもデモが展開されました。
マクロン大統領の非難
デモの前日、マクロン大統領はフランスの新聞「パリジャン」に掲載された書簡で反ユダヤ主義の再燃を非難しました。国内での反ユダヤ主義的行為は先月だけでも1000件以上に上り、昨年の3倍を超えると指摘しています。
マクロン大統領はデモには参加しませんでしたが、SNSに投稿し、「宗教や出自のために恐れを抱くフランスは、フランスではありません」と訴えました。
また、マクロン大統領は先日のBBCのインタビューで、ガザ地区の状況を解決する唯一の方法は停戦であると発言しました。テロに対しては共感を示しますが、民間人への攻撃は決して正当化できないと述べ、これがイスラエルの反発を招きました。
さらに、マクロン大統領はイスラエルのヘルツォグ大統領との電話会談で、イスラエルには自衛権があり、ガザのテロ集団への対処が必要であると述べました。
ガザ情勢を受けては、欧州各地で親パレスチナの集会も開催されました。
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