NHKホールで行われた出場歌手発表会見において、第74回NHK紅白歌合戦の出場者リストが発表されました。旧ジャニーズ事務所所属のグループは名前を見ることができませんでした。これまでは「ジャニーズ枠」として5〜6組の出場が慣例となっていましたが、ジャニーズ元社長のジャニー喜多川氏の性加害問題の影響を受け、状況が変わりました。代わりに台頭してきたのは男性K-POPアイドルで、新たに2組が出場を決めました。
旧ジャニーズ勢の落選の理由
番組を統括する大塚信広制作統括は、旧ジャニーズ勢の落選理由について、「今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出の3点から総合的に判断した」と説明しました。NHKは「被害者の救済・補償と再発防止が着実に実施されるまでは、所属タレントと新規の番組契約は行わない」という方針を示しています。SMILE-UP.は被害補償特設サイトを公開し、迅速かつ適切な被害救済に全力で取り組む姿勢を示しましたが、NHKはまだ具体的な救済・補償に至っていないと判断したようです。これまで43年連続で出場していた旧ジャニーズ勢が、現時点ではゼロという結果になりました。
大塚制作統括は「新規の出演依頼が問題ないと確認された場合は適切に判断する」と述べ、「名前のないアーティストについては、引き続き交渉していく可能性もある」とも発言しています。今後の追加出場に注目が集まっています。
男性K-POPアイドルの台頭
ジャニーズ勢の枠を埋めるように台頭してきたのが男性K-POPアイドルです。今回は白組から8人組グループ「Stray Kids(ストレイキッズ)」と13人組グループ「SEVENTEEN(セブンティーン)」が出場を決めました。大塚制作統括は、「2組とも日本でドームツアーを行うほどの人気があり、国内外で結果を残している」と評価しています。
NHKの取り組み
性加害問題を受けて、NHKは紅白歌合戦における人権尊重のガイドラインを新たに作成しました。各事務所もこのガイドラインに賛同しました。大みそかの「国民的番組」は性加害問題の影響を受けながらも、今後発表される企画枠の出場者選考に焦点が移ります。
ソースリンク: 日本ニュース24時間