年末が近づき、国民的歌番組『NHK紅白歌合戦』に関する話題が日々増えています。俳優の綾瀬はるか、今田美桜、有吉弘行、鈴木奈穂子アナウンサーの4人が司会を務めることが発表される中、最も注目されているグループの一つがtimeleszです。彼らの出場は確実ではないかという報道も飛び交っており、その快進撃は疑いようがありません。しかし、その躍進の裏で、初のゴールデン帯冠特番が予期せぬ低視聴率を記録し、今後の活動に新たな課題を突きつけています。
新体制timeleszの快進撃と圧倒的な存在感
Netflixで配信されたオーディション番組『timelesz project(タイプロ)』を経て、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人に加え、一般参加組の猪俣周杜、橋本将生、篠塚大輝、そしてSTARTO ENTERTAINMENTの俳優部に所属していた寺西拓人、原嘉孝が加わり、2025年2月15日より8人体制へと移行したtimelesz。この新体制は発足以来、破竹の勢いで活動の場を広げています。
今年6月から8月にかけて開催されたライブツアー「We‘re timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1〜FAM〜」では、8都市24公演で合計24万9000人という圧倒的な動員数を記録。さらに、6月11日にリリースされた新体制初のオリジナルアルバム『FAM』は、初週に61.9万枚を売り上げ、「オリコン週間アルバムランキング」で初登場1位を獲得しました。
テレビでの活躍も目覚ましく、4月20日からはフジテレビでグループの冠番組『タイムレスマン』がスタート。6月17日と10月13日にはTBSで冠特番『timeleszの時間ですよ』が放送され、10月6日からは日本テレビでも冠番組『timeleszファミリア』がスタートしています。こうした状況から、ある女性誌編集者は「彼らは今年、最も躍進したグループと言えそうですね」と語るほど、その勢いは業界内でも高く評価されています。各メンバーも歌番組だけでなく、バラエティ番組やCMで活躍し、グループ全体としてその存在感を確立しています。
timeleszのメンバーが並ぶ写真。TBSの冠特番『timeleszの時間ですよ』のロゴも見える。
ゴールデン帯初冠特番『timeleszの時間ですよ』第2弾、まさかの視聴率
数々の成功を収めるtimeleszですが、その中で一部で懸念される結果が出ました。特に注目されたのは、TBSで放送された冠特番『timeleszの時間ですよ』の視聴率です。第1弾が6月17日にプライム帯で放送された後、10月13日には第2弾が21時30分から22時57分というゴールデン帯で放送されました。
第2弾では「時間」をテーマに、「気になるアノ時間を大調査!timeleszハイ&ロー」「見極めチャレンジ!7秒timelesz」といった企画にメンバーが挑戦。初のゴールデン帯冠特番ということで、timeleszメンバーも相当な意気込みで臨んだことでしょう。しかし、その結果は業界関係者に驚きを与えました。ある民放キー局関係者によると、「視聴率は非常に厳しい結果に終わったんです」とのこと。ビデオリサーチ調べ(関東地区)では、世帯視聴率3.1%、個人視聴率1.9%、そしてテレビ各局が重視する13〜49歳のコア視聴率は1.6%と、いずれも振るわない数字となりました。
この結果は、TBSの上層部にも「えっ!?」と驚きを与えたといいます。飛ぶ鳥を落とす勢いのtimeleszの番組がゴールデン帯でこの数字を記録したことは、人気番組が裏で放送されていた時間帯だったことなど、複合的な要因が考えられますが、グループの人気が必ずしも高視聴率に直結しないという現実を突きつける形となりました。
新体制timeleszは、アルバムセールスやライブ動員数、複数の冠番組スタートなど、目覚ましい躍進を遂げています。しかし、初のゴールデン帯冠特番での低視聴率という課題は、彼らが次のステップに進む上で向き合うべき重要なポイントとなるでしょう。グループとしてのさらなる成長には、幅広い層へのアピールと、テレビ番組における視聴率獲得の戦略が求められます。
参考文献:





