イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区最大のシファ病院に突入しました。兵士たちは拡声器を使い、「16歳以上の者は手を上げろ」とアラビア語で叫びました。この突入は数十人の兵士によるもので、兵士たちは顔を目出し帽で覆い、威嚇射撃も行っていました。
シファ病院には数千人が避難中
イスラエル軍が15日に突入したシファ病院には、数千人の患者、医療従事者、避難民が避難していました。ジャーナリストによると、数日前から同院内に避難していた彼らはイスラエル兵から「建物から中庭へ出て、降伏しろ」と命じられたそうです。
イスラエル軍の主張と攻撃の影響
イスラエル軍はシファ病院がハマスの司令部であり、武器の保管場所として使われていると主張しています。彼らはこの病院への攻撃が「精密で標的を絞った」作戦であると発表しています。イスラエル軍によるガザ地区への攻撃は数日前から続いており、シファ病院は昼夜を問わず激しい攻撃を受けています。病院自体も砲撃を受け、13人が亡くなりました。
院内の状況は深刻
目撃者によると、シファ病院内は凄惨な状況で、麻酔なしで医療処置が行われています。また、食料や水も不足し、廊下には避難家族があふれ、遺体の腐敗臭が充満しています。廊下を走るイスラエル軍兵士に対し、数百人の若者が各病棟から出てきたとの情報もあります。兵士たちは部屋から部屋へ移動しながら威嚇射撃を繰り返し、ハマスの戦闘員を探していたそうです。
病院敷地内に戦車も
広大なシファ病院の敷地内には数台の戦車が入ってきていると報告されています。イスラエル軍は声明で、作戦中に保育器、離乳食、医療品などを病院に届けたと発表。医療チームとアラビア語を話す兵士が現地にいることも述べました。しかし、ハマスがこのイスラエル軍の行動を「戦争犯罪と人道に対する罪」と非難しています。
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